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アニメ語り

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駆け抜けるように全話制覇したい。
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#アイカツ

サヨナラはいらない、ずっとずっと。「アイカツ!ミュージックフェスタ FINAL」

サヨナラはいらない、ずっとずっと。「アイカツ!ミュージックフェスタ FINAL」

 アイカツ!シリーズ 10th ANNIVERSARY アイカツ!ミュージックフェスタ FINAL、2日間お疲れさまでした。私も人様からお譲りいただいた応募券で無事チケットを握れたので、おしゃもじ片手に東京に来ました。

 詳細なレポは他の方が上げてくださると思うので、箇条書きで思い出深いポイントをつらつら書いていきます。結論だけ先に言うと、「アイカツ!を終わらせてたまるか」という熱い情熱を歌唱担

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「未来向きの今」を、これからも。『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY』

「未来向きの今」を、これからも。『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY』

 この映画を語るとき、おそらく誰もが「私とアイカツ!」に思いを馳せずにはいられないだろう。なので少しばかり、前提となる自分語りに付き合ってほしい。

 私がアツいアイドル活動と出会ったのは2021年の夏。以前からアイカツ!シリーズを強く薦められていたものの、1シリーズどれもが平成ライダーや大河ドラマを凌駕する話数を誇るそれらに踏み出すには中々勇気が必要で、のらりくらりとフォロワーからのレコメンドを

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『アイカツオンパレード!』光の中で輝けるものたちへ。

『アイカツオンパレード!』光の中で輝けるものたちへ。

 生きながらに走馬灯を観たことがある。

 例えば、『アベンジャーズ/エンドゲーム』。アメコミの世界から飛び出したヒーローとヴィランとの闘いは映画という一つの文化を連続ドラマ的な在り方、すなわち「ユニバース」へと変容させ、その10年の集大成は数多の作品が一つの線で結ばれ、それを見続けてきた自分をも取り込んでしまう、壮大な体験だった。見守ってきたからこその感無量、人生の節目節目にMCUがあったことを

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『アイカツフレンズ!』、強固なコンセプトが持つ魅力と、失ったもの。

『アイカツフレンズ!』、強固なコンセプトが持つ魅力と、失ったもの。

 スターズ!→無印→プラネット!、とかなり入り組んだ順番で取り組んできたアイカツ!シリーズ、ついにシリーズ3作目となる『フレンズ!』全76話を見届けた。歌唱担当の廃止、「フレンズ」の概念、海外でのアイカツなどの新しい要素が盛り込まれた新機軸であることを受け止めながら、個人的な所感を言ってしまえば「合う/合わない」の天秤が毎話ごとに大きく変動し未だに全体的な評価が定まらないような、不思議な一作だった

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初めて『アイカツ!』の時が動き出す瞬間に立ち会った。

初めて『アイカツ!』の時が動き出す瞬間に立ち会った。

 『アイカツスターズ!』の1話を再生したのが昨年の7月ということで、彼女たちのアツいアイドル活動を見守り始めてもうすぐ一年が経とうとしている。そして今日は、そのシリーズの最新作と偉大なる初代の続編が劇場公開され、新たに時計の針が進む瞬間を目にしてきた。女児向けアニメへのアンテナが低い私にとって、『アイカツ!』の最新話を諸先輩方と同じ目線で、同じタイミングで「立ち会う」ことは初めてで、朝一の上映にも

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『アイカツプラネット!』は、なりたい自分に“出会う”物語。

『アイカツプラネット!』は、なりたい自分に“出会う”物語。

 スターズ!→無印と履修して、劇場版に間に合わせるために『フレンズ』『オンパレード』をスキップして全話観た『アイカツプラネット!』、2クールという話数で観やすく、実写×アニメという新機軸も違和感なく受け入れられました。25話のメイキング風景を観る限りだと、感染対策をしながらの息苦しい撮影現場だったとは思いますが、完成した作品は明るく前向きな主人公と作風も相まって、アイカツ!の“陽”の要素を感じられ

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もらった勇気で、飛べるよどこまでも。『アイカツ!』全178話を走り抜けて。

もらった勇気で、飛べるよどこまでも。『アイカツ!』全178話を走り抜けて。

 やり遂げた。アニメやゲームを完走した際の達成感と寂しさは何度も経験したけれど、一つの作品で178話となれば感じるものも大きくなる。『アイカツスターズ!』の1話を観たのが21年の7月26日ということで、思えば遠くまできたものだ。登った崖から見上げた空は、いつだって快晴である。

 私はまだアイカツ!初心者なので、アイカツ!に通底する哲学については、まだ理解が及ばないところが多いと思う。いわゆる「三

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“星宮いちご”という名の救済、あるいは『劇場版アイカツ!』の話。

“星宮いちご”という名の救済、あるいは『劇場版アイカツ!』の話。

 やむにやまれぬ事情ゆえ、7月に向けてアイカツ!ブートキャンプを一人で走っている。一日1~2話のペースでのんびり観ていたのに、思いもよらぬ同時上映によって締め切りが「無期限」から「三か月後」に早められ、またもや土日が犠牲になった……最近のnoteの書き出し、毎回コレになりがちである。

 地道に積み上げていて実は80話を突破、というのが先週金曜日時点の進捗だったのに、土曜日には101話までの2nd

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『アイカツスターズ!』挑戦者:騎咲レイは輝きの多様性をその翼に背負う

『アイカツスターズ!』挑戦者:騎咲レイは輝きの多様性をその翼に背負う

 『アイカツスターズ!』を観ている。全100話のアニメを観ることに数か月躊躇していたくせに、今では「あと20話しかない」という事実に震えている。これも全部、『アイカツスターズ!』が面白すぎるからだ。

 本題の前に少し振り返りたい。『アイカツスターズ!』におけるアイドル論には「個性」が通底している。主人公たちが通う四ツ星学園の基本教育理念は個性のセルフプロデュースであり、それぞれが他人にはない自分

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白銀リリィが出会わせてくれた、ぼくのはじめての「アイカツ!」

白銀リリィが出会わせてくれた、ぼくのはじめての「アイカツ!」

 何やかんやあって、『アイカツスターズ!』を履修している。これが初めてのアイカツ!で、感想をタグ付けして投稿しているとアイカツファンからいいねやフォローを受けることがあり、こちらの界隈でも初見の感想は貴重なご馳走として受け入れられているのをひしひしと感じている。

 前々から『アイカツ!』を観て欲しいというリクエストがあり、様々な切り口でのプレゼンを受け興味が湧いたりはしたものの、やはり全100話

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