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吐露2

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個人的な書き物です。
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2017年2月の記事一覧

初恋

サーカスを連想させる二人

手を取り合い見つめ合ったまま美しくカーブを曲がる

制服姿で恋走する夢中遊泳

色もインチも違う自転車がゆっくりと同じ速度で走る

まばたきの数ほど聞こえるシャッター音

いずれを教えたくない
時を止めてあげようか

世界一眩しい素顔

耳まで染めて

はにかむ少女

変わる

人とは情で繋がるもの
そうとは言い切れない

本物の痴呆は情を失う

妻を認めず食を欲する

見失うものだらけの中で自分の欲だけは忘れない

便を転がし踏んづけるが気にも留めない
何週間でも同じ汚れきったタオルでいい

喰うこと
出すこと
退屈を感じること

その繰り返しに見えるが
歯が痛む腹が痛むなど
自分の体に関しての痛みは感じるようだ

長年共に過ごしてきた妻が病

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選り好み

私より優っている奴らは捨てた
私より劣っている奴らも捨てた

選り好みする私は一人になった

卑しい身分に生れ落ち
選り好みする癖を持つ

波が押し寄せては引いていく
人間である事をやめたい衝動

大波が来れば呑まれて沈み
打ち上げられては乾くのみ

波打ち際に残されるのは
いつかの尖ったままの私

成長を無理強いされた子供は
生涯成長する事はないだろう

成長を無視さ

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運ちゃん

私の運ちゃんは誕生前から痛みに弱かった。
母の腹がエイリアンの様に重く膨れ上がっていた頃
運ちゃんは「やめようぜ」と囁いた
「なぁ、かなり痛い道だぜやめとけよ」
私もそうしたかったが、母のあまりの苦しみ様が私の思いを妨げた。
母は長い苦しみに耐え、楽になりたい「私を何とかしたい」と思っている。

私は頑張った。
運ちゃんも痛みに耐えた。
そして私と運ちゃんが誕生した。

「痛い!神様仏様ど

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息苦しい

お母さん
苦しかったよと
オギャーオギャーと産声をあげて以来
力一杯泣き叫ぶ事が出来なくなった今

結露で塞がれた肺壁で
浅い呼吸を繰り返す

ひとすじ
また
ひとすじ
小さな肺は満たされる

苦い雫を汲み取れば

悲しい記憶の蔦が

這い絡まり

二つの小さな肺の中
オギャーオギャーと
泣き声がこだまして

私は
かすかに息をする

こころが冷たい

息が

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降魔な夜

喉の渇きと胸苦しい夢に目覚め
掻きむしった首元を撫でながら
寝ぼけ眼で間接照明のスイッチを押す
今逃れてきた夢が脳裏で回り続けている

逃れてきた今を意識するように私は想像する

満ちた月明かり下
静かにミントの葉をちぎり集めていく一人の魔女
広大な地を目前に
視界いっぱいに広がるラベンダー畑へ踏み入る
魔女の背中を追う様に駆け出す私

自分の傲慢さを感じる貴重な時間

一人で乗り

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