忘年会の二次会を断れず、狭い箱の中で同僚の歌を聞いていた。欠伸が出るほど退屈な時間を誤魔化すのに苦労した。昔ならタバコを吸えたのに今は禁じ手、ため息がこぼれる。上手いやつもいたけど、やはりカラオケだった。ふと誰かの曲を持ち歌のように歌うアイツの顔が浮かんで、思わず笑った深夜二時。

画像1 【140字小説25】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?