一年の終わりが近いことを手帳が伝えた。残りの頁が少なくて、見開きだとバランスが悪い。今年を振り返るように睦月の頁を開く。汚い字で綴られた予定は、私の足跡。感慨深くなり、読み進めると、デートを示す青ペンは徐々に減っていく。少し寂しかった。同棲は私達からデートという文字を奪ったのだ。 8 朝比奈ケイスケ 2018年12月12日 21:04 【140字小説20】 #小説 #創作 #ショートショート #物語 #ショートストーリー #手帳 #140字小説 #超ショートショート #同棲 #140字SS 8 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート