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Interview 21

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-地域で活躍する芸工大卒業生の姿- 地域で活動する東北芸術工科大学の卒業生・在学生はどんな方法で、 社会に学びを活かしているのでしょうか。 本校の総合美術コース学生21人がインタ…
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#展示

金山に生きる魅力、はっけん

金山に生きる魅力、はっけん

山形県金山町。山形県北部に位置するその町は、豊かな山々の自然が広がり、また白壁と杉板張りの美しい町並みが印象的だ。その舞台で地域のために活動する1人の女性がいる。

東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科を卒業した新潟県出身の本間真生さん。2021年4月から金山町地域おこし協力隊として活動している彼女は、「地域の資源を活用した関係人口の創出」をミッションに掲げ、イベントの企画・実践や展示会の

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ゴミに向けられた、それぞれの思い

ゴミに向けられた、それぞれの思い

私は、「白の橋」(しろのはし)という学生プロジェクトの参加者にインタビューを伺った。インタビューに応じてくれたのは。東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 日本画コース1年(2021年度入学)の勝又愛乃(かつまたあいみ)さんと、同学、学部、学科、同
コース3年(2019年度入学)の江守彩夏(えもりさいか)さんである。

「白の橋」とは、芸術作品を制作、オンライン公開し、販売する活動である。活動のそれら

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思いやりは1つじゃない

思いやりは1つじゃない



———活動概要

普段から頼りにされていて接しやすい雰囲気を持つ熊田敏秀さん。周りからは 「くまちゃん」と呼ばれ親しまれている。熊田さんが所属し指揮を取る    「Art in Life」は、有賀三夏先生ご指導のもと、「人生に芸術をどう使おうか?」というテーマを掲げ、アートが持つ力を利他的に社会と繋げる実践活動を行なっている東北芸術工科大学の学生有志団体である。「芸術思考」という他者や社会に貢

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捨てられる遺骨をアートに変える

捨てられる遺骨をアートに変える

──「白の橋」プロジェクトとは。

愛護センターで生を終えた動物たちの遺骨は、どうなるか知っているだろうか。愛護センターで殺処分または施設内死亡となってしまった犬や猫の遺骨は、一般廃棄物つまり”ゴミ”として処分されてしまう。そんな中、「人間と共生してきた犬猫をゴミにしたくない」という思いから、東北芸術工科大学 美術科 日本画コースと有志の学生が集い、動物の遺骨を「骨絵の具」として利用し、絵画作品の

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美容室から始まるアートと地域の繋がり

美容室から始まるアートと地域の繋がり

「芸術地域連携企画Daz」

 年内の展示を目指し活動する「芸術地域連携企画Daz(ダズ)」。
 その代表の総合美術コース3年永沢ほのかさんと、副代表日本画コース3年宮古真奈さんに活動内容やそれぞれの企画にかける思いを聞いた。(以下、苗字表記)

–「Dazの活動内容について」 Dazとは、代表の永沢さんが美容室『Kuria.』のオーナー(滝本義貴さん)より「芸工大生に展示用の絵を描いてもらえない

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音楽と絵画が繋ぐもの

音楽と絵画が繋ぐもの

お気に入りの色だという、赤青黄の鮮やかなネックホルダーを首から提げている。東北芸術工科大学(以下、「芸工大」)の洋画コースの卒業生であり、現在、総合美術コースの副手として勤務しながらアーティストとしても活動している飯尾淳太さん(以下「飯尾さん」)にお話を伺った。

音楽と絵画を融合させるという独特のコンセプトを持つ作品には、様々な素材を使用する飯尾さんのこだわりや地域との関わりが反映されている。

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アートを通じた新庄市との結びつき

アートを通じた新庄市との結びつき

 山形県の北東にある新庄市は、神室連峰の美しい山塊が連なる雪深い地域である。そんな自然豊かな地域を舞台に、アートを生かした活動を行う美大生がいる。東北芸術工科大学、芸術学部、美術科、総合美術コースに所属する3年生の樋渡響輝さんは、小さい頃から新庄市で開かれた「新庄まつり」に参加し、囃子や山車を作っていた。そんな彼は現在、アートを活用して人と関わる場の作り方について学びながら、地元である新庄市で展覧

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