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えっ!そこにいたの?! 〜浄化槽物語⑦〜

えっ!そこにいたの?! 〜浄化槽物語⑦〜

突然ですが、神様って信じますか?
目に見えないものですが、信じている人はたくさんいます。
目に見えたら否が応でも信じられるのですが…。

現在の顕微鏡と随分形が違いますね。1980年代になってレンズ精度が調査され、最高の倍率は266倍もあったそうです。

レーウェンフックは顕微鏡による観察で様々なものを発見し、スケッチして発表しました。それでも最初のころは学者や宗教者は信じなかったそうです。
ある

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偉大なる探偵ドクター〜浄化槽物語⑥〜

偉大なる探偵ドクター〜浄化槽物語⑥〜



「水をそのまま飲むな!!!」
 これは1858年のロンドンで起きたパンデミックということではないでしょうか?ブロードストリートという地区でコレラがぶわっと広がって10日足らずで500人が亡くなりました。

 当時、感染症はクサイ空気(ミアスマ)が原因、説が主流でしたが、僅かな人間がそれに疑いの目を向けていました。かといって、原因はわからない、どんどん人が死ぬ、自分の身さえ危うい…。

 そんな

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生まれた?湧いた?〜浄化槽物語⑤〜

生まれた?湧いた?〜浄化槽物語⑤〜



「生まれた?湧いた?」

少し「うっ」となる方もおられるかもしれませんが、「ボウフラ」や「ウジ」が大量にいたらなんて言いますか?

「うわっ!ウジがめっちゃわいとる!」

って言いません?(方言まで出ちゃった♡)
これって自然発生説の名残、とも言われているんですよ。勝手に発生したかのように言うでしょう?実際は親がいるのに。

ヨーロッパでも自然発生説は根強くあり、これが人々を困らせていたんです

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S字トラップね!〜浄化槽物語④〜

S字トラップね!〜浄化槽物語④〜



「S字トラップねぇ〜!あれね!!」

必要は発明の母、とは良く言い表していますよね。
クサイ空気(瘴気)を防ぐには!?という必要のもと、S字トラップは開発されました。しかし、当時は裕福な家にしか取り付けはされませんでしたし、お城に住むような貴族のかたとしては「いちいちトイレに行くよりベットの横のおまるが便利」「はっ!?えーーーー?!赤ちゃんですか?あなた!」一番上の女性のベットの下、わかります

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目に見えぬ暗殺者!?〜浄化槽物語③

目に見えぬ暗殺者!?〜浄化槽物語③



「目に見えぬ暗殺者」
 2階から、し尿をばらまいちゃうくらいですから、当時のロンドン(とくに貧民街)はとても不衛生だったようです。

病人の汚物や肥溜めのクサイ臭いを嗅いだら病気になる、、、っていうのは飛沫感染ととらえれば、ウィルスの種類によっては正解のようにも思います。でもコレラに関しては経口感染(コレラ菌に汚染された水や食料を摂取することにより感染)だったので、それと知らずに汚物溜めの汚水

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うんちが売れる?〜浄化槽物語①〜

うんちが売れる?〜浄化槽物語①〜

 うちの会社が地域新聞に投稿しているコラムをここでご紹介します。
「人々」はどのように汚水を浄化してきたか」そこにいたるまでの各国のとりくみ、実態などを紹介したいとおもっています。どんどん追加していきますので、また思い出したころに見に来てくださいね♪

コラム#1「うんちが売れる?!」

江戸時代、うんちやおしっこ(以下、し尿)が取り合いになるほどの資源だったなんて!このことを知ったきっかけは【浄

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2階から目薬ならぬ!?〜浄化槽物語②〜

2階から目薬ならぬ!?〜浄化槽物語②〜

「カーディ・ロー!!!」

シルクハットの紳士、優雅な馬車、女性たちは繊細なレースをあしらったドレスや日傘で行き交う…。
私のあこがれのロンドンが、実は異臭ただよう道路ビッチャ〜なヤバい町だったなんてショック…。
その頃のヨーロッパ、特にイギリスはロンドンでは、農村部からこぞって都心部に移住した出稼ぎ労働の人たちが狭い居住区に密集して住むことでとても不衛生な環境だったようです。
 例えば農村部だっ

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