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うんちが売れる?〜浄化槽物語①〜

 うちの会社が地域新聞に投稿しているコラムをここでご紹介します。
「人々」はどのように汚水を浄化してきたか」そこにいたるまでの各国のとりくみ、実態などを紹介したいとおもっています。どんどん追加していきますので、また思い出したころに見に来てくださいね♪

コラム#1「うんちが売れる?!」

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江戸時代、うんちやおしっこ(以下、し尿)が取り合いになるほどの資源だったなんて!このことを知ったきっかけは【浄化槽のしくみ】を調べたことでした。汚水を微生物にきれいにしてもらおう、その開発がすすんだのがヨーロッパでした。それはなぜか、当然、し尿がみんなにとって厄介なものだったから。同じ頃の日本は?と調べてみたところ、し尿はお金になる資源だったんです〜!

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しかもし尿にはランクがありました。(表の価格は年間契約額)
きっと食べているものによって「出るもの」の肥パワーが違うってわかっていたんでしょうね…。ちなみに最高額で取引されていたのがSランク、だれのうんちかわかりますか?
そう、江戸城のし尿です。これに目をつけた葛西権四郎のグループはこの権利を独占し、巨万の富を得たそうですよ。

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し尿の肥料(下肥)を積んだ舟が朝はやく江戸中に張り巡らされた河川を往来します。葛西一派の舟がやはり有名だったので、下肥の舟は総じて『葛西舟かさいぶね』と呼ばれたそうです。

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