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大学選びと奨学金:Part 2 – スカーラーシップ獲得への挑戦

Part 1の続きなので前回を読んでない方はこちらから!↓

大学選びと奨学金: Part 1 – 大学に行けないかも?

・・・・・

先生の言ったことを無視して
スカーラーシップ・プログラム
に応募してみることにしました。

応募するのに必要なのはこれまでの成績や部活動・課外活動、
それとエッセイ5つ。

これが思ったより大変。
これまでスカーラーシップに応募したときは、
エッセイを書いても自分で読んで提出するだけ。
でも今回のは、書いた後
先生にediting(添削?)してもらい、
何度も何度も書き直しました。

もともと学校の授業でも英語のReadingとWritingが
一番苦手な科目だったので、
文法やGrammarを直されたり
最初先生に読んでもらうために書いたエッセイは
赤ペンのマークだらけでちょっと凹んだ。。。

何より一番大変だったのが、
学校の授業との両立でした。

高校4年生のときは、ちょうど親が
一番最初のレストランをオープンしたときで、
(今やってるお店は実は2店舗目で
一店舗目はもう他の人が経営してる)
かなり忙しくて家事を
ほとんど私と姉でやることになりました。

なので新学期が始まって私のスケジュールは、

5:30amに起きて学校へ行く準備をして
7:15am~3:00pmまで授業、
それから部活やテニスの練習があり
夕方に帰ってきて
家族4人分の夕飯を作り
片付けや次の日のお昼ご飯を作って
8:00~9:00pmの間に宿題と勉強を初め、
12:30amに寝る。

と言うのを毎日繰り返しやっていて、
それまでは母任せだった料理や洗濯をやることになって
今までどんなに甘えてたんだろうとも思いながら
同時に疲れも溜まっていきました。

その上スカーラーシップのエッセイも書き始め、
先生にも協力してもらってるので
途中でやめるとも言えなく
応募が終わったあとは
アドバイザーの言う通りにしておいたほうが良かったのかも
とも思いました。

でも、第一次審査を通ったと知ったときは
そんな思いも一瞬で消えて、
続く第2次審査のためのエッセイを書くために
ひたすら頑張りました。

第2次審査を終えたあとは、
自分が受験したい大学を6校まで選べることができたのですが、
それぞれ違う内容のエッセイや追加の書類やら
提出しないといけなく、
あまり多い数を受験すると大変なので
私は3校選びました。

当時は栄養学と公衆衛生にとても興味があったので、
学校の場所(州)と学部と
奨学金のパッケージが良い学校
(学校によって奨学金の金額が違っていた)を選び、
東海岸の大学2校、西海岸の大学1校に応募しました。

そしてすべてエッセイや書類を出し、
2週間以内に応募した大学から
直接結果報告の連絡(メール)があるとのこと。
受かったら学費全額免除、落ちたらそれまで。

その時のことを振りかえってみると
色々と甘かったな、と思います。
当時は成績が良いのとボランティアや部活も
色々としてきたということから、
かなり自信があったのでしょう。

これだけやったんだから、
どれか一つは受かるだろうと思っていた。

でも、自分が知らないだけで
良い成績と幅広い課外活動をすることは
アメリカのトップの大学を受験する生徒にとって
あたりまえのことだったのです。

そしてスカーラーシップ・プログラムを通して
大学を受験すると言うことは、
その大学を受験するよりもさらに難しいと
言うことを理解していなかった。
だって大学が私を受け入れると言うことは、
その時点で学費を全部カバーしてくれると言うことだから。

最初にアドバイザーが言っていたのは
そーゆーことだったのです。

で結果、3校すべてダメでした。

まあ、こんなもんか。
と落ち込んだけど、
でもまだ希望は残っていました。

それは、第一次審査を通った生徒は、
第2次で落ちても自分がまだ受けてない大学だったら
応募して、
そこで受かったらスカーラーシップはもらえるとのこと。
(ただしフル・スカーラーシップではない場合もある)

しかし、応募するのに今度はほとんどの学校が
受験費用を払わないといけないし、
さらに期限の1週間以内に追加で
エッセイや書類を色々と送らないといけない。

その時は年末で期末試験や学校の授業でかなり忙しかったので、
なるべく追加のエッセイがないところで、
受験費用も安くはないので
できれば受験費用がないとこにしようと思いました。

そこがブラウン大学だった。

(もちろん他にも追加のエッセイがない大学はあったのですが、
なんかあまりピンとこなくて、
それだったらコロラド州内の学校のほうが
いいと思い応募する気にはなりませんでした)

そしてブラウンに書類をすべて出した数か月後、
アドミッション・インタビュー(面接)の連絡がきました。

私は初めての面接だったので
(コロラドの大学は面接はなかったので)、
少し緊張しました。
しかもブラウンのことはあまり知らなかったので、
(当時スカーラーシップ・プログラムに応募する前は、
ブラウンなんて聞いたことなくて、
ネットで調べたときは

「あ、ハリー・ポッターのハーマイオニー(エマ・ワトソン)が行ってるとこなんだー」

ぐらいで
ブラウンがどーゆー大学かは
理解していなかったのです。😅

当時の私が重要視していたのは
奨学金がもらえるかどうか。
どんなに良い学校でも、
どんなに自分が興味がある授業や学部があっても、
奨学金が出ないのなら意味がなかったのです)。

それでも面接の前に色々と調べて、
面接は家の近くのスターバックスで行うことになっていました。
面接と言っても、日本の受験の面接とはかなり違っていて、
おもに「お互いのことをよく知るため」に話すことが目的なので、
カジュアルな場所で行われることも多いようです。

で、私は待ち合わせ場所について、
面接官のMikeに自己紹介をして話し始めました。
大学について調べたのは調べたのですが、
あまり理解してなかったようで
結局ブラウンが一番特徴としている

オープン・カリキュラム

(必修科目がなく、学生が自由に
授業のカリキュラムを組める制度)
についてもあまり理解していなく、
知ってるふりをしても絶対にばれるなと思い
素直に聞いて Mikeに色々と教えてもらいました。笑

でも色々と質問したのが良かったのか、
面接は本当は30分の予定だったのに
結局2時間話して、
面接が終わるころには

絶対にこの大学に行きたい!

と思いました。
もちろん、ブラウン大学のオープン・カリキュラムや
リベラル・アーツで特定の専門に絞らず
幅広い分野について学べることができ、
視野を広げられることにも魅力は感じたのですが、
何よりもMikeに

ブラウンの一番の魅力って何ですか?

と聞いたときに
「色々あるけど、僕が一番好きなのは

だね」

と言われ
「へ?人なんて卒業するから毎年変わるじゃん」
と不思議に思ったけど同時に
どーゆー意味か確かめたくなったのもあります。

面接の後はブラウンに行きたくて仕方がなく、
結果発表の日が近づくたびに
緊張も増して当日学校が終わり家に戻り、
確か夕方の5時?ぐらいに結果発表のリンクへアクセスして
確認できるのを待ちました。

そしてリンクをクリックしたら

Congratulations!

と書いてあり、合格したと分かったときは正直
夢なのか現実なのか一瞬分からなくなりました。

そしてFinancial Aidの部分を見てみると
ちゃんとスカーラーシップ・プログラムのサイトに
記載されてあった金額が書いてあり、

ああ、これで本当に大学に行けるんだ。

とかなりホッとしました。

大学を合格していくかどうか決めるのは
確か数カ月(?)ぐらいあったのですが、
私はもうすでにブラウンに行くと決めていました。

ブラウン等アイビーリーグの学校へ
入学する生徒は大学を受ける前に
見学へ行ったりするのですが、
私は見学にも行ったことがない、
しかも一度も東海岸へ行ったことがないのにも関わらず、
面接官に教えてもらったブラウン大学の魅力と、
州外の大学に行きたいと言う気持ちと、
奨学金が出たということから(←これ一番大きい)

ブラウン大学へ行くと決めました。

そして後々分かったのが、
その年のブラウンの合格率は

7.8%

そこで全額免除の奨学金をもらった生徒は
何人いたか知りませんが、
かぎりなく0%に等しい確率で
奨学金を獲得できたのは、
ほぼ「運」が良かったからだと思います。

そしてブラウンの合格率がそこまで低いと知っていたら、
応募していなかったかもしれません
(逆に知らなかったから
深く考えすぎず行動できたような。。。)

でも「運」が良かったからだとしても、
あとあと思ったのが

「勉強頑張ってよかった」

と言うこと。

ブラウンの一年の授業料は5万ドル以上(500万円以上)。
卒業するにはだいたい4年かかるので、
合計で20万ドル(2千万円以上)
+他の学費が掛かります。

それを働いて返すとしたらかなり大変。
でも、幸い奨学金を貰えることができて
カバーしてもらえることができた
(もちろん、授業料以外にも生活費や
他の費用もあり、このプログラムの奨学金では全額
カバーできない部分もあったのですが、
幸いその後他のスカーラーシップも獲得でき
夏休みや冬休みの間にバイトして
自分で払いましたが)。

成績が良くなかったらおそらく(と言うか100%)
貰えてないでしょう。
だから、その時本当に勉強頑張って良かったと思ったし、
今でもそう思います。

学校の勉強は大人になって使わないことを学ぶことが多いし、
色んな数式だったり知識を身につけて、

これ本当に必要?

と思うこともあります。
でも、勉強を頑張ることによって
成績という結果を残すことができ、
それを自分は「これだけ出来ます」
と証明することができる。

成績が良くないからと言って
その人の価値が下がると言っているわけではないし、
勉強がすべてと言ってるわけではありません。

でも、勉強をすることによって、結果を残すことによって
選択肢が広がると言うのは
ブラウンに入学する前も
卒業した後にも実感しました。

まあ勉強を頑張って良かった
なんて思うのは学生のうちには
あまり実感しないかもしれませんが、
勉強を頑張って成績をキープしてなかったら
大学にも行ってなかったかもな、とも思います。

そして前の記事でも書きましたが
(職種にもよるけど) 成績は
アメリカで就活するときに重要になってくるので
もし、過去の自分に

「勉強を頑張って何の意味があるの?」

と聞かれたら

「選択肢が増えて、
色んな人と知り合ったり
色んな世界を見ることができるよ」

とでも言いますかね。
(「選択肢が増えて」の後はただ自分が
一番興味があることをテキトーに付け加える)

ではでは、以上が
私がブラウン大学に行くことになった理由と
学費免除の奨学金を取ったまでの道のりでした!

Part 3はその他の奨学金について😃

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