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アメリカの大学選びと奨学金:Part 1 – 大学に行けないかも?

最近は社会人になってからのことについて書いてますが、
今回は高校のときの話しです。

私がなぜブラウン大学に通うことになったのか、
そしてどうやって学費タダで(学費全額免除のフル・スカーラーシップを取り)大学を卒業したかについてお話しします。

初めに断っておきますが、
これは私個人の経験について書いてるだけなので、

「こーやったら絶対に奨学金がもらえる!」

という情報をまとめた記事ではありません。

でも、およそ20万ドル (2千万円以上)の返済不要の奨学金を獲得して
ありがたいことに借金なしで大学を卒業できたのは事実。

なので
「お金がないから大学に行けない」と思ってる方や、
「勉強頑張って何の意味があるの?」と思ってる方に

こーゆー方法、こーゆー考え方もあるよ!

と、知ってほしくて書くことにしました。

ではでは、まずはPart 1から(Part 3まであります)。

(アメリカの大学の入学基準について詳しくない方は
以前書いたアメリカの大学の入学基準を参考にしてください!)

・・・・・

私は中学生のときに
親から

「大学に行きたいなら学費は自分で払ってね」

と言われました。

なぜ中学のときかと言うと、
私の姉が高校に入ったころ親に言われ、
同じことを私も言われたということから。

そしてその時に

「高校卒業して大学へ行くか働くか。
大学へ行くんだったら学費は自分で払いなさい。
大学に行かずに働いてもいいけど、
アメリカは日本よりも学歴社会だよ」

とも言われました。

正直私は高校を卒業してすぐに働く気はまったくなく、
大学に行く気満々でした。

だって周りの友達もみんな大学に行く予定にしてたし、
姉が奨学金で大学に通っていたので
奨学金を貰うことはそこまで難しくないのだろうと思っていました。

でも現実はそんなに甘くなかった。

高校のシニア・イヤー(12年生、高校最後の年)が始まり
狙っていた大きめのスカーラーシップは
すべて落ちました。

いくつかは最終審査まで行ったのですが、
結局全部だめだった。

もちろん、奨学金の貰える金額が大きければ大きいほど
競争率も高くなります。

なので、金額が少な目のものも含め
なるべく多くのスカーラーシップに応募したら
どれかは当たるだろうと思ってかなりの数に応募しました。

スカーラーシップが載ってるウェブサイトへ登録し
毎日色々なスカーラーシップを探しては応募し、
図書館へ行って10cmぐらいの厚みがあるスカーラーシップの本を
数冊借りて、応募できそうなやつがあったら伏せんして
書いてあるリンクにアクセスして応募する。

それをシニア・イヤーが始まる前の夏休みから始めてましたし、
スカーラーシップによっては
ジュニア(11年生)でも応募可能なものもあったので、
その前の年も色々と探して応募していました
(結局当たらなかったけど)。

アメリカの学期は秋に始まり初夏頃に終わります。
私が狙ってたスカーラーシップの応募期限はほとんど秋で、
学期が始まりけっこう早めに結果が分かったので、
私は少し焦り始めました。

やばい。奨学金が取れなかったらどうしよう。

もしかして、大学に行けないかも?と思い始めました。

もちろんローンを組んで学費を払うことは可能ですが、
アメリカの州立大学の授業料は年間およそ$11,000 (100万円以上)、
州外の大学へ行くとその3倍ぐらいします。

私立に通うとさらに高く、
それ以外にも他に費用が掛かるし、
ローンを組めば利息もつき
かなりの金額になり
卒業するときにそんな借金をおうぐらいだったら
短大か専門学校に行くほうがいいのかなと思いました。

でもやっぱり友達と同じように
大学に行きたいという気持ちはあり、
焦り始めたころ
姉に色々と奨学金について話しを聞くことにしました。
(こーゆー時って次女で良かったな、と思います。
だって上の兄弟・姉妹がいると色々と聞けるから)

かなり多くのスカーラーシップに応募して実りがあるものがなく、
応募するのにも対して少しやる気がなくなってきていたので、
ここまで頑張っても取れないのに
奨学金に応募し続ける意味があるのか分からない。
と言ったところ
姉に言われたのが、

「奨学金に応募するのに掛かる時間はせいぜい1、2時間程度。
小さめのものでも$500や$1,000もらえる。

一時間$1,000の時給の仕事なんてそうそうないし、
応募するのに必要なエッセイの内容はだいたい同じか似てるから、
使いまわしができる。

学費を実際に働いて返そうとしてもかなりの時間が掛かるから、
それだったら今奨学金を取るのを頑張ったほうが良くない?」

ということでした。

時給$1,000・・・確かにそうだな。。と思い
やっぱり応募し続けようと思いました。

あと、もう一つ姉に言われたのが彼女の友達について。

その友達は、アジア人の男性でEngineeringの学部生のための
奨学金を獲得しました。

でも実はその奨学金はHispanic
(スペイン語を母国語とした中南米系の人達)
の女性のための奨学金だったらしいのですが、
その年は他に応募者がいなかったのか
彼(姉の友達)が応募して奨学金をもらえたとか。

そんなことあるの!?Σ(゚Д゚)

と思いつつ

私もそんな風に奨学金もらえないかな。。。と思いながら
応募条件を満たしてないものでも応募しました。笑
(それだけ必死だったので、応募できるものがあったら
すべて応募する覚悟でした)

そこで、ある日一通の手紙が届きました。
開けてみると、スカーラーシップ・プログラムについてと
その応募内容。

そのスカーラーシップは、いくつかアメリカの大学と提携していて、
スカーラーシップを通して大学へ受験して、
そこで受かったら授業料や一部の生活費もカバーしてくれると言うもの。

提携している大学はアメリカのトップの学校が多く、
Yale、Stanford、Princeton、Columbia等、
アイビー・リーグ(アメリカの名門私立大学8校)の学校や
アイビー・リーグ以外の有名な学校(Stanford等)も入っていました。

奨学金プログラムは色々と調べたことがある私でも
聞いたことがなかったので
(と言っても色んな奨学金があるので
知らないものがあっても当たり前)、
姉に聞いてみても彼女も知らないと言う。

住所や連絡先なんて登録したスカーラーシップのウェブサイトから
入手できるので
このような通知が届くのは不自然ではないのですが、
それでも聞いたことのないものだと
詐欺?これ怪しいやつとかじゃないよね?と少し疑ってました。

そこで姉に、「先生に知ってるか聞いてみれば?」
と言われ、
高校4年生を担当していたアドバイザー(先生)に
相談してみることにしてみました。

そこで先生に言われたのが、

「やめた方がいいよ」

でした。
その理由を聞くと、

競争率がかなり高いし、
応募するのに必要な書類や
エッセイが多く大変だから。

その時、私は一瞬

「あ、私じゃダメなんだ」と思いました。

高校では自分で言うのもなんですが成績もよかったし
テニス部のキャプテンもしてたし
ボランティアやったり
テニス部以外のクラブ活動もしてたので、
奨学金を取る一定の条件は満たしてる、と思ってました。

それを先生は知ってても、
競争率が高いから(他にも優秀な生徒がいるので)
やめた方がいいという。

と少しガッカリしましたが、

「まあ詐欺じゃないならいいや」

と先生の言葉を無視して応募することにしました。

だってもともと応募条件を満たしていない
スカーラーシップにも応募して
かなり無謀なやり方で奨学金を取ろうとしていたので
競争率が高いから、なんて
応募しない理由にはならなかった。

もし落ちても、これまでとなんら変わらない。
と思いました。

でも、そのとき私は先生が言った意味をちゃんと理解してなく、
今振り返ってみるとなぜ先生があのように
諦めさせるような言い方をしたのかは
ちょっとは理解できます(そのことについてはまた次回!)。

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