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積読人たち

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「積読」と検索したらひっかかってしまった幸運の記事を収集します。きっと、お家が積読であふれている徳の高い方が執筆された記事ばかりでしょう。
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#読書

夕木春央『サロメの断頭台』でミステリーの醍醐味を

ミステリーは読み始めると止まりません。 ついつい、時間を忘れて没入してしまいます。 今回は、そんな没入タイム間違いなしの本を、ご紹介します。 夕木春央さんの『サロメの断頭台』 夕木さんといえば、『十戒』『方舟』を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。私は実は『方舟』の長さにおののき、積読している状態…。 しかし!こちら『サロメの断頭台』は、うっかり(笑)読み始めたら止まりませんでした。 舞台は大正時代の東京。 ついつい、現代だったらここで電話かけられるのに、なんて考

その本を手に取った理由は、その人しか知らない|積読紹介2024.03

本に関するアウトプットは、読んだら感想を書くというのがスタンダード。でも、積読について書くのも良い。“手元にあるけど読んでいない本について書く”ということに、その人らしさが表れるんじゃないかって最近思っている。 とある本を知る、気になる、読みたい…そう思って持ち帰るに至るまでの過程は、意外と人それぞれなのでは? 知ったきっかけ、興味をもった理由、手に取って感じたこと。もしかしたら誰かにもらったものかもしれないし、必要があってネットで買ったのかもしれない。 積読の数だけ、本

同じ本を読むということ

 拝啓  もう、半年以上になろうとしています。  あなたにお手紙できないまま季節は廻り、長い晩夏から気温差の激しい冬を経て、三寒四温の春がやってきました。一昨日は初夏のような日差しかと思えば、昨日は冷たい雨、今日は晴れても寒の戻り。自然の営みに翻弄されながらも、確実に時は流れていきますね。  大変長い間ご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。  その後いかがお過ごしでしょうか。  あのあと私は、脳内バカンスから戻ったものの、バカンス以前とは違う道のりをおっかなびっく

日記109:「おいしそうな本は不味い」

食わない。 本を読むと、どこか食事をしている気持ちになる。本をめくる手は魚をさばく手、文字を拾う目は伸ばされる箸、脳内で声色の存在しない声で再生される言葉は味蕾の躍動。 まあ、魚などさばいた経験はないのだが、それはさておいて…本を読むとそういう気持ちになるのは、読めば読むだけ自分の中に蠢いている口と舌みたいなものが育つような気がするし、読んだ本の文体がうつったり学習されたりするところがあるからだ。けれどももうひとつあるのは、大事なのは、その動きを食事みたいだとかと捉えても嫌

読書日記#30 「気になる」に埋もれる「気にしい」と爆発する「好き」

2月〇日私のKindleの最下層にある本はなんだろう? 休眠中ともいえるその本を発掘して読んでみるのはどうだろう? ふと思い調べてみると、夢野久作の「ドグラ・マグラ」だった。青空文庫。 そういえばKindleを使い始めた頃は青空文庫が小説みたいに読めることに感動していた。青空文庫にはとてもお世話になった。本への投資を惜しまない私にとっても無料で読める本はうれしい。 「蒲団」「学問のすゝめ」「真珠夫人」「少女地獄」「私の個人主義」「茶の本」など。名作たちが全部無料!すばら

2024年1月の読書記録📖´-

1月は図書館に予約していた本がいっぺんにたくさん届いたり、あれもこれもと欲張りになってしまっていたので読み散らかしてしまいました。 おかげできちんと読了できたのは数冊。 2024年1月の読書まとめ 読んだ本:7冊 読んだページ:1974ページ ー読了ー ・深い河/遠藤周作(講談社文庫) ・かすがい食堂/伽古屋圭市(小学館文庫) ・カラマーゾフの兄弟ーまんがで読破ー/ドストエフスキー(イースト・プレス) ・きょうの猫村さん6/ほしよりこ(マガジンハウス) ・インド夜想曲/ア

積読増えたよ

増えたよ…。 去年は1ヶ月のうちに2冊〜4冊をコンスタントに読めていたので買っても大丈夫!って気持ちになっていたけれど、2024年に入ってまだ2冊しか読めていない。 そのくせ本を買うからたまり続ける。 積読の数は幸せの数だと思っているのでまあいい。 最近の読書タイムは、仕事帰りにタリーズコーヒーに寄って、カフェラテとシナモンロールを注文する。そして1時間くらいだらだら飲み食いしながら本を読む。 タリーズコーヒーのなにがいいって家の近くにあるのと大好きなシナモンロールが

【読書記録】読んでおしまい」や、「積読」にならないために

日常の中に読んだ本を活かすためには 読書を通して学びを得ることは多い。 本屋さんにもよく行くし、kindleも契約していた。 その時々の自分の状況や気分で 読みたい本が次々と出てくる。 しかし、読み切ることはまれで、 始めの数ページだけ読んで その後は放置という本がいくつもある。 最後まで読んだ本で、 大事だとおもったところをメモに残しても それが活かされることはあまりない。 これを何とかしたいと常々思っていた。 チャレンジシートで記録に残す 先日たまたま古本屋さ

今日のごはんと本 妊娠中期編 11/11(土)〜16(金)

11/11 土曜日 くもり 人より腸が長い人の夢を見て起床。 どういうこと? 今日は朝から冷え込む。 昨日までぽかぽかしてたのに、急に冬がきた。 待ってたよ! 間食 林檎。 今日はベッドから起きたあとに林檎! いつ以来か覚えてないけど、久しぶりに、枕元に食べ物を置かずに眠れた。 朝ごはん バゲット、明太サワークリームディップ。 食べたいねと言いつつ、食べるタイミングを逸し続けていた明太サワークリームディップを、夫が作ってくれる。 生もの、辛いもの、酸っぱいものという、わ

草野心平詩集/草野心平

積読本📚の中から、草野心平さんの詩集を拝読しました📖´- (2023,10,20 読了) 前に拝読した「お探し物は図書室まで/青山美智子」の中で65歳で定年退職した男性にレファレンスがオススメしたのが草野心平さんの詩集でした。 定年退職した男性が草野心平さんの詩から少しずつ気付きを得ていく姿を見て、私もぜひ草野心平さんの詩を拝読したいと思ったのです。 そこでオススメされていたのは「げんげと蛙」でしたが、草野心平さんの著書で今回の詩集の装丁が私好みだったのでこちらを購入。

まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平/坂口恭平

積読本📚の中から、坂口恭平さんの自叙伝 「まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平」を拝読しました📖´- (2023,10,28 読了) 多種多様な活動をされている坂口恭平さんが自身のことを語ったエッセイ。 タイトルにもあるように坂口恭平さんは本当にまとまらない人。頭の中には次々に色んなことが浮かんできちゃう。 だけど、坂口恭平さんの凄いところは頭に浮かんできたものをどんどん形にしてしまう。 「案ずるより産むが易し」とは坂口恭平さんのためにある言葉ではないかと思うほど。 エ

読みたい本を、読みたいように読む。

本の読み方を、一気喰い方式からつまみ食い方式に変えた。 「やりたいことをやりたいようにやる」という映像研の浅草氏の言葉に感銘を受けてから、ことあるごとにこの言葉を思い出して日々を過ごしてきた。そしてついに、本を読む時も「読みたい本を読みたいように読んでみよう」と考えるようになった。 これまでの読書スタイルは一冊集中型で「今日はこの本を読むぞ」と決めて一気に読み進めると言うことをしていた。でも今思えば、集中力のない私には明らかにその方法は適していなかった。 集中して読もう

ちょっとだけ忙しい

忙しいというか、バタバタとしています。最近になって始めたアルバイトが、まだ不慣れで手間取っています。それでも楽しくやれているので、まぁいいかと思いながらやっています。 ちょっとそのバタバタのせいで、生活リズムがバラバラになってきてました。そのせいか朝にちゃんと起きられず、論語の朗読をすっかりすっぽかしちゃいました。朝にちゃんと起きられるようアラームでもかけようかな。 この頃、そのアルバイトのせいで本を読む時間があまり取れていません。ちょっと由々しき事態です。せっかく買った

ぼんやり読書家が答える本好きの30問

アンケートテンプレートをお借りして、書いていきたいと思います。 それでは、スタート! ◆いま現在、読んでいる本 え、初っ端から難しい質問だなあ、と併読沢山の私は震え上がりました。 直近で手に取った本は アレハンドロ・ホドロフスキー 『タロットの宇宙』 です。数年がかりで読んでます。マルセイユタロットの中でも、特にカモワンタロット と呼ばれるデッキについての解説書です。 ◆次に読む予定の本 積読本棚を見上げて呆然。 小松和彦 責任編集 『怪異の民俗学8 境界』かなあ…。