松本 侃士

音楽ライター/映画ライター/1991・10・1 生/慶應義塾大学卒/2014年、音楽メ…

松本 侃士

音楽ライター/映画ライター/1991・10・1 生/慶應義塾大学卒/2014年、音楽メディア企業ロッキング・オンに新卒入社、編集・ライティング等を経験/2018年から、渋谷のIT企業で働きながらライター活動中

マガジン

  • 月刊ポップ・カルチャーの未来から

    いつもは記事に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載です。僕が日々のライター生活の中で考えていること、思っていること、悩んでいること、目指していることなどをつらつらと書き綴っていきます。これからライターを目指す(もしくは、ライターという仕事に興味を持っている)方へ、何かしらの思考のきっかけを提供できたら嬉しいです。

  • 年間ベストランキング記事まとめ

    それぞれの年における「年間ベストランキング」の記事をまとめました。あくまでも、僕の個人的なランキングではありますが、これまでの音楽&映画シーンを振り返る一つのきっかけになったら嬉しいです。

  • 絶望と希望の映画変革史

    それぞれの年代における重要作品をランキング形式で振り返りながら、映画の「変革」の歴史をまとめています。

  • 僕たちを「次の時代」に導いた平成のポップ・カルチャー

    2つの有料記事【僕たちを「次の時代」に導いた平成の邦楽30本】【僕たちを「次の時代」に導いた平成の邦画30本】をコンパイルしました。単品で2つの記事を購入するより、本マガジンを購入したほうが200円お得です。

記事一覧

Tele「包帯」オフィシャルインタビュー/初のタイアップに挑んだ理由、そして「ベイビーわるきゅーれ」との奇跡的な巡り合わせを…

2024年9月4日、Teleの新曲“包帯”が配信リリースされた。この曲は、ドラマ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」のエンディングテーマに起用されており、Teleがタイアッ…

松本 侃士
2週間前
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【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年8月号】 TikTokを5ヶ月間にわたり運用してみて感じたこと。

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。これからライターを目指す(もしくは、ライターという仕事に…

松本 侃士
3週間前
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「SUMMER SONIC 2024」2日間で観た計14アクトの現場レポートをまとめました。

【8/17(土)18(日) 「SUMMER SONIC 2024」 @ ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ】 今年も、最高な2日間でした。今の日本で、サマソニでしか観ることができないアーティ…

松本 侃士
3週間前
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Vaundyは、何を革新し、何のために戦うのか。「replica」「HEADSHOT」の先へと続く第2章の歩みについて。

【7/28(日) Vaundy @ 幕張メッセ 展⽰ホール 9~10ホール】 Vaundyの幕張メッセ公演「Vaundy one man live "HEADSHOT" at Makuhari Messe」を観た。「HEADSHOT」、つまり…

松本 侃士
3週間前
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【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年7月号】 人の趣味嗜好はそう簡単には変わらない、けれど。

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。これからライターを目指す(もしくは、ライターという仕事に…

松本 侃士
1か月前
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2024年上半期、僕の心を震わせた「邦楽」ベスト10

僕がライターの活動を始めたのが、今から6年前の2018年。その年から、一年の終わりに「僕の心を震わせた〜ベスト10」と題した「邦楽」「映画」の年間ランキングを発表し始…

松本 侃士
2か月前
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世界各地を周り、金沢へ。RADWIMPS、希望のメッセージを送り届けた万感の凱旋公演を振り返る。

【6/15(土) RADWIMPS @ 石川県産業展示館 4号館】 4月に、RADWIMPSのアジアツアーの追加公演として金沢公演が開催されると発表された時、この公演は、RADWIMPSにとって…

松本 侃士
2か月前
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【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年6月号】 ライターにできる仕事は、「書く」ことだけなのか?

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。これからライターを目指す(もしくは、ライターという仕事に…

松本 侃士
2か月前
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《こんな魔法のような夜に 君と一緒で良かった》 BUMP OF CHICKEN、「ホームシック衛星2024」最終公演を振り返る。

【4/25(木) BUMP OF CHICKEN @ 有明アリーナ】 2008年に開催されたツアー「ホームシック衛星」。そのリバイバルツアー「ホームシック衛星2024」が、2月から4月にかけて…

松本 侃士
2か月前
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日向坂46の未来は明るい。超全開のハッピーオーラに満ちた「5回目のひな誕祭」を振り返る。

【4/6(土)〜7(日) 日向坂46 @ 横浜スタジアム】 メンバーが認めているように、2022年3月に悲願の東京ドームの舞台に立った後、彼女たちは長い間、次の新しい目標を定…

松本 侃士
3か月前
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この世界に生きる私たちへ。映画『オッペンハイマー』が現代に鳴らす警鐘について。

【『オッペンハイマー』/クリストファー・ノーラン監督】 「20世紀で最も重要な人物」の一人とされる理論物理学者、ロバート・オッペンハイマー。彼は、第二次世界大戦中…

松本 侃士
3か月前
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【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年4月号】 ライターの力を必要としてくれる人の存在。

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。昨年4月に始め、音楽ライター・映画ライターとして活動する…

松本 侃士
4か月前
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主役はいつだってあなた。King Gnu、渾身のメッセージを轟かせた5大ドームツアーファイナル公演を振り返る。

【3/23(土) King Gnu @ 札幌ドーム】 King Gnuが昨年末にリリースしたアルバムには、『THE GREATEST UNKNOWN』(偉大なる無名)というタイトルが冠されていた。常田大希…

松本 侃士
4か月前
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乃木坂46の12年の歴史を、次の未来へ繋いでいく。「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」最終日を振り返る。

【3/10(日) 乃木坂46 @ さいたまスーパーアリーナ】 乃木坂46にとって、2023年はあまりにも大きな節目の一年であった。2月に最後の1期生・秋元真夏が卒業し、それに伴い…

松本 侃士
4か月前
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【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年3月号】 得意分野を越えて、新しい世界に足を踏み出し続ける。

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。昨年4月に始めまして、音楽ライター・映画ライターとして活…

松本 侃士
5か月前
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最高にトゥースな一夜「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」を振り返る。

【2/18(日) オードリー @ 東京ドーム】 ラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」、および、その番組イベントの歴史は長い。2009年に番組がスタートし、5周年を…

松本 侃士
6か月前
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Tele「包帯」オフィシャルインタビュー/初のタイアップに挑んだ理由、そして「ベイビーわるきゅーれ」との奇跡的な巡り合わせを語る。

2024年9月4日、Teleの新曲“包帯”が配信リリースされた。この曲は、ドラマ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」のエンディングテーマに起用されており、Teleがタイアップに挑むのは今回が初めてとなった。今回のインタビューでは、まず、彼が初めてタイアップに挑もうと思ったきっかけについて聞きつつ、もともと温めていたデモから生まれた“包帯”と「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの奇跡的な重なり合いに迫っていった。そしてTeleは、“包帯”を巡る話から派生して、今後の活動に向けた力

【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年8月号】 TikTokを5ヶ月間にわたり運用してみて感じたこと。

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。これからライターを目指す(もしくは、ライターという仕事に興味を持っている)次の世代の方たちにとって、何かしらの思考のきっかけを提供したい、という想いで、今回も今僕が考えていることを思うがままに書き残しておこうと思います。過去回は、マガジン「月刊ポップ・カルチャーの未来から」からどうぞ。 この連載の2024年6月号(ライターにできる仕事は、「書く」ことだけなのか?)の中で書

「SUMMER SONIC 2024」2日間で観た計14アクトの現場レポートをまとめました。

【8/17(土)18(日) 「SUMMER SONIC 2024」 @ ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ】 今年も、最高な2日間でした。今の日本で、サマソニでしか観ることができないアーティストたちが一堂に並んだタイムテーブルは本当に壮観。今回も早い段階でソールドアウトとなった事実が、日本、また、アジア各国の音楽ファンがサマソニに寄せる期待の大きさを如実に物語っていたように思います。 まず、かつてないほどに円安が加速する中で、今年もたくさんの海外アーティストをブッキング

Vaundyは、何を革新し、何のために戦うのか。「replica」「HEADSHOT」の先へと続く第2章の歩みについて。

【7/28(日) Vaundy @ 幕張メッセ 展⽰ホール 9~10ホール】 Vaundyの幕張メッセ公演「Vaundy one man live "HEADSHOT" at Makuhari Messe」を観た。「HEADSHOT」、つまり、証明写真というテーマを掲げた今回のライブは、初期の曲、『replica』期の曲、そして2024年に入ってから発表された新曲で構成されたもの。これまでの歩み、そして、自身のキャリアの第2章を邁進する彼の今を克明に映し出した、まさに総力戦

【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年7月号】 人の趣味嗜好はそう簡単には変わらない、けれど。

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。これからライターを目指す(もしくは、ライターという仕事に興味を持っている)次の世代の方たちにとって、何かしらの思考のきっかけを提供したい、という想いで、今回も今僕が考えていることを思うがままに書き残しておこうと思います。過去回は、マガジン「月刊ポップ・カルチャーの未来から」からどうぞ。 先日、「2024年上半期、僕の心を震わせた「邦楽」ベスト10」を公開しました。とてもあ

2024年上半期、僕の心を震わせた「邦楽」ベスト10

僕がライターの活動を始めたのが、今から6年前の2018年。その年から、一年の終わりに「僕の心を震わせた〜ベスト10」と題した「邦楽」「映画」の年間ランキングを発表し始め、また、2019年からは「洋楽」を加えた3つのランキングを発表し続けている。7年目を迎える2024年の年間ランキングは、約半年後のタイミングで公開したいと思う。 今回は、昨年に続き「邦楽」のみ、中間報告という形で上半期のベスト10を紹介していく。2024年の上半期も、本当にたくさんの素晴らしい楽曲との出会いが

世界各地を周り、金沢へ。RADWIMPS、希望のメッセージを送り届けた万感の凱旋公演を振り返る。

【6/15(土) RADWIMPS @ 石川県産業展示館 4号館】 4月に、RADWIMPSのアジアツアーの追加公演として金沢公演が開催されると発表された時、この公演は、RADWIMPSにとって、そして私たちリスナーにとって、とても大きく深い意義を持つものになるはずだと思った。そしてだからこそ、その公演についてしっかりと書き記しておかなければならないと強く感じた。前置きが少し長くなってしまうが、まずは、今回の金沢公演が特別な意義を持つことになると直感した2つの理由について記

【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年6月号】 ライターにできる仕事は、「書く」ことだけなのか?

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。これからライターを目指す(もしくは、ライターという仕事に興味を持っている)次の世代の方たちにとって、何かしらの思考のきっかけを提供したい、という想いで、今回も今僕が考えていることを思うがままに書き残しておこうと思います。過去回は、マガジン「月刊ポップ・カルチャーの未来から」からどうぞ。ちなみに、5月は忙しすぎたため、連載を始めて以降初めてスキップしてしまいました。たまにこう

《こんな魔法のような夜に 君と一緒で良かった》 BUMP OF CHICKEN、「ホームシック衛星2024」最終公演を振り返る。

【4/25(木) BUMP OF CHICKEN @ 有明アリーナ】 2008年に開催されたツアー「ホームシック衛星」。そのリバイバルツアー「ホームシック衛星2024」が、2月から4月にかけて開催された。その開催の裏には、少しだけ複雑な経緯と、メンバー4人にとっての切実な想いがあった。 順を追って整理していくと、まず、2007年、メンバー全員が28歳になる年に、5枚目のアルバム『orbital period』がリリースされる。遡ると、藤原基央は、自分が28歳の誕生日を迎え

日向坂46の未来は明るい。超全開のハッピーオーラに満ちた「5回目のひな誕祭」を振り返る。

【4/6(土)〜7(日) 日向坂46 @ 横浜スタジアム】 メンバーが認めているように、2022年3月に悲願の東京ドームの舞台に立った後、彼女たちは長い間、次の新しい目標を定められずにいた。また、2022年から2023年にかけて、けやき坂46時代からグループを牽引し続けてきたメンバーの卒業が相次いだこともあり、グループの中に不安な気持ちが伝播し、それも相まって次の大きな目標を掲げることができずにいたという。そして残念ながら、2023年は、2019年に日向坂46としてデビュー

この世界に生きる私たちへ。映画『オッペンハイマー』が現代に鳴らす警鐘について。

【『オッペンハイマー』/クリストファー・ノーラン監督】 「20世紀で最も重要な人物」の一人とされる理論物理学者、ロバート・オッペンハイマー。彼は、第二次世界大戦中のアメリカで、原子爆弾の秘密開発計画であるマンハッタン計画の科学部門を指揮し、「原子爆弾の父」として歴史にその名を刻んだ。今作は、原爆、つまり、世界の全てを破壊し得る悍ましい力を生み出し、アメリカでの科学的権威を手にした後、原爆がもたらした被害の大きさを知り葛藤と恐怖に駆られ、その後、原爆よりもさらに脅威的な力を持

【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年4月号】 ライターの力を必要としてくれる人の存在。

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。昨年4月に始め、音楽ライター・映画ライターとして活動する日々の中で考えていることをその時々ごとに綴り続けて、今回から2年目に突入です。これからライターを目指す(もしくは、ライターという仕事に興味を持っている)次の世代の方たちにとって、何かしらの思考のきっかけを提供したい、という想いで、今回も今僕が考えていることを思うがままに書き残しておこうと思います。過去回は、マガジン「月

主役はいつだってあなた。King Gnu、渾身のメッセージを轟かせた5大ドームツアーファイナル公演を振り返る。

【3/23(土) King Gnu @ 札幌ドーム】 King Gnuが昨年末にリリースしたアルバムには、『THE GREATEST UNKNOWN』(偉大なる無名)というタイトルが冠されていた。常田大希によれば、リリースの約4年前からこのタイトルを決めていたという。彼は、昨年9月、アルバムリリース発表のタイミングで、X(Twitter)にこのような言葉を残していた。 アルバム『THE GREATEST UNKNOWN』の本質、および、同名を冠した1月スタートの初の5大ド

乃木坂46の12年の歴史を、次の未来へ繋いでいく。「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」最終日を振り返る。

【3/10(日) 乃木坂46 @ さいたまスーパーアリーナ】 乃木坂46にとって、2023年はあまりにも大きな節目の一年であった。2月に最後の1期生・秋元真夏が卒業し、それに伴い、3期生の梅澤美波が新キャプテンに就任。また、3月には、最後の2期生・鈴木絢音が卒業。5月には、2022年末をもってグループでの活動を終了していた1期生・齋藤飛鳥の卒業コンサートが行われた。長年にわたりグループの礎を築いてきた1期生、2期生が全員卒業した後、3期生、4期生、5期生のみの体制で新しいス

【月刊ポップ・カルチャーの未来から/24年3月号】 得意分野を越えて、新しい世界に足を踏み出し続ける。

いつもは記事の中に書くことのない「自分のこと」について綴る月次連載「月刊ポップ・カルチャーの未来から」。昨年4月に始めまして、音楽ライター・映画ライターとして活動する日々の中で考えていることをその時々ごとに綴り続けて、今回で12回目となります。無事に丸一年続けることができました。いつもお読み頂き、誠にありがとうございます。先日、「月刊ポップ・カルチャーの未来から」のマガジンを作りましたので、過去回をチェックする際はぜひご活用ください。 ライターの仕事をしていると、今まで知ら

最高にトゥースな一夜「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」を振り返る。

【2/18(日) オードリー @ 東京ドーム】 ラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」、および、その番組イベントの歴史は長い。2009年に番組がスタートし、5周年を迎えた2014年には東京国際フォーラムで、10周年を迎えた2019年には日本武道館で周年イベントが開催された。そして、昨年2023年3月18日、約1年後の2024年2月18日に、15周年イベント「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」を開催することが、その日の生放送中に東京ドーム現地から発表