話題の「オランダの教育」ってどんな感じ?
「海外で子育てしようと思った理由」というタイトルで、前回投稿しました。乱文をたくさんの方に読んでいただいて、とても嬉しく思っています。ありがとうございます。
さて、我が家に所属するメンバーは、夫、息子(小学5年生、10歳)ポメラニアン(2歳)、そして私という構成で、みんな血液型も性格もそれぞれ違うのですが、唯一持ってる共通点は、
「なんだか面白そうな方向へ行ってみるのが好き」
というポイントです。
なので、必然的に自分たちの嗅覚を信じてスピード感を持って進んでいく、という感覚かもしれません。
しかし、だからといって、私たち夫婦の動きは、息子からみると異色だったかもしれません(詳細は「海外で子育てしようと思った理由」をご覧ください)。日本の公立小学校に1年だけ通って、すぐにマレーシアへ移住し、現地のインターナショナルスクールに転校。英語力ゼロ。日本人は一人だけいましたが、始めは馬が合わず喧嘩ばかり。生徒は、とにかく多国籍で、マレー系、中華系、インド系など色んな宗教やカルチャーがミックスされていました。(マレーシアは世界有数の多国籍国家です!)
初めての海外生活だったこともあり、心身共にハードで環境に慣れるまでに、心が数回折れそうになりましたが(すでに何度も折れてました)、息子の様子を客観視してみて“多分向いてそう”と判断、言葉の壁さえ何とかなれば楽しめそうだ、と思ったのを覚えています。
母子留学や駐在で海外に来た場合、子供の性格や特性によってインターの環境が合う場合と、日本人学校が合う場合とがあります。合わない子がインターに長くいると不登校になったり、学校で孤立したりと子供のメンタルも不安定になってくるので、授業中寝て過ごしたり、他の子の勉強の邪魔をしたりと、色々と問題が出てくるケースを多々見てきました。(その逆も然り)
せっかく海外にいるのだからインターでしょ!っていう親の気持ちはわかるのですが、インターから日本人学校へ転校していく人も沢山。何が子供にあっているかをしっかり見てあげて、海外で暮らすだけでも子供には結構なストレスがかかっているので、無理はさせないことが大事かな、と思った次第です。(もちろん途中で日本人学校からインターへ転校するパターンもありです)
と、話が逸れました。
さてオランダに来て、マレーシアと全く違うカルチャーに、なるほどそう来るか!などと言ってる間にすぐに、コロナ上陸であっという間にオンライン授業に切り替わってしまったのですが(オランダはリモートワークやリモートレッスンは既に浸透しています)、オランダの教育について今感じていることを何回かに分けてシェアしていきたいと思います。(5月下旬より学校は週2回から再開、今は通常に戻りました)
とにかく学校の種類が多く、選択肢が沢山あります。
カトリック系、プロテスタント系、イスラム系等、色んな種類の教育が受けられます。オランダは教育制度自体、「教育の自由」という考えの元にあり、とにかくやってみよう!それから改善策を取ろう!という方針で進められているので、その結果として、様々な特徴のある学校が容認されていると言われています。
形式もパブリックスクール(公立&私立)、私立のインター、公立のインターなどなど、種類が豊富です。オランダの義務教育過程はパブリックスクールに限り学費が無償、というのは有名な話ですが、家庭の経済状況とは関係なく、勉強したいことを好きなだけ勉強できるという環境は素晴らしいと個人的には思います。(一部学校によって異なるようです)
オランダの教育といえば「イエナプラン」が有名で、この教育を子供に受けさせたくて移住してきた、という日本人はじめ外国人は今も沢山います。1960年代、オランダのイエナ大学発祥の教育だそうですが、現在は約220校ほどにまで拡大しているそうな。
この教育は「子供、一人ひとりの個性を尊重し、違いを受け入れながら共生心を養う」ことを目的としていて、国籍やカルチャー、宗教の違いなど、ダイバーシティを理解し尊重する、つまり「違っていること」を個性として受け入れる環境が前提となります。
個人的には、この教育思考には強く共感しており、息子が通うインター校も、この考え方を教育方針として掲げています。インターなのでやはりローカルは少ないのですが(オランダ人は、ほぼパブリックスクールへ行きます)、オランダでは完全マイノリティな外国人である息子は、インターで良かったと現時点では思っています。(パブリックスクールはオランダ語が話せないと厳しいので)オランダ人ばかりの環境だと、これはこれで慣れるまで大変。。。
以前、息子はマレーシアのインター校に3年在籍していたので、多国籍の環境には慣れており、クラスに日本人は息子のみですが、入学してすぐに友達が沢山でき、現在も楽しそうに通学しており胸を撫で下ろしています。(もちろん学校側も、生徒のバックグラウンドによって入るクラスを考慮してくれます)小学生も特に高学年になると、学校生活が楽しくなるかどうかは友達次第。。。健康で学校を楽しんでくれたら、それ以上に求めるものはありません!
もちろん本音です。しかし、しかし、気になる点もやはりあります。
学校に多くは求めないのですが、、、宿題が少ない。
いや、ほぼない。
これは、我が子の学校だけかと、違うインターに通う友達のママさんにもヒアリングしたところ、やはり同じ状況でした。
そして、さらに教科書がない!(小学生の場合)
なので、学校でどんな授業が、どんな進行具合で進められているか?は、息子にしつこく聞くか、担任の先生にヒアリングするか、親が自ら情報収集しないと分からない状況。
しかし、ここ数ヶ月のオンライン授業で、その内容がやっと明らかに・・・(もっと早く聞けよ!って話ですが)
なるほど!これがオランダの教育。と思ったポイントを、
次回ご紹介していきます。
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