見出し画像

吉田正尚選手を敬遠後、後続のバッターの成績は?〜吉田正尚選手への今季17敬遠の結果を一つひとつ振り返る vol.2〜

前回の記事では、セパ両リーグで最多の見通しとなる、今シーズン計17個の敬遠を受けた吉田正尚選手への敬遠の結果を、一つひとつ振り返ってみました。今回はそれをもとに後続の選手の結果の累計など、より深く見ていきたいと思います。

前回の記事はこちら


球団別 敬遠策成功・失敗総数〜ソフトバンクが最小、楽天が最多〜

画像1

球団別でみた場合、吉田正尚選手への敬遠策の総数では、ソフトバンクが最小で、楽天が特に多い状態です。これがもし楽天と日ハムが逆なら、そのままパ・リーグの今季の順位ですね。

参考:2020年度 パ・リーグ順位
1位  ソフトバンク
2位 ロッテ
3位 西武
4位  楽天
5位 日本ハム
6位 オリックス

対吉田正尚選手への敬遠に限らず、敬遠策の総数を見ないとなんとも言えませんが、苦しいチーム状況ほど敬遠策を取らざるを得ない傾向があるのかもしれません


各球団の対オリックスの戦績と比較

各球団の対オリックスの戦績は以下のとおりです。今季、大幅に勝ち越したソフトバンク、ロッテは対吉田正尚選手への敬遠総数は特に少ない傾向で、敬遠策を使う必要がなかったとも見て取れます。

画像2

なお、西武、日ハム、楽天ともに、結果的に敬遠策は僅かながら成功のほうが上回っています。自らランナーを増やすのでリスクのある策とはいえ、そのリスクを犯してでも掛けに出ているという状況でしょう。

画像1

後続の選手別の成功・失敗総数

では、敬遠された吉田正尚選手の、後続の選手別の総数はどうだったのかを見ていきたいと思います。

ここでは、敬遠策の成功・失敗を下記のとおり定義します。仮に1アウトからの敬遠で、次の打者をアウトにできた場合は敬遠策成功(2アウト)、さらにその次の打者によって得点を許した場合は敬遠策失敗にカウントしています。なお、3アウトになるか、得点を許した時点でカウントを止める形にしています。

敬遠策成功:そのバッターをアウトにできた
敬遠策失敗:そのバッターにより得点を許した

画像4

敬遠策の結果、最も多く打席が回っているのは、基本的に4番に据わっている場面が多かったジョーンズ選手。計8回機会があり、残念ながら6回はアウトを献上してしまっています。

その次は、ロドリゲス選手、モヤ選手が並びます。モヤ選手は前回の記事でも紹介しましたが、敬遠策に対し満塁ホームランで返すという最高の結果を1回記録しています。

その後は、T-岡田選手、中川圭太選手らが並びますが、総数としては、やはり打順の関係で外国人選手との勝負する場面が全体的に多くなっています。来季この状況を克服できるのか、もしくは吉田正尚選手の後続の打線をどう組むかはオリックスにとっての大きな課題といえるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?