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「音楽性の違いによる解散」とはどの様な会話がなされるのか

人から言われた言葉の意味をよく分かってないのに、なんとなく分かった様な雰囲気の表情を作ってその場を誤魔化して生きていないだろうか。お前のそういう部分が嫌いだって母校の先生が言ってたぞ。

バンドが解散する時の理由は、この世界が弱肉強食であることと同じぐらい当然のように「音楽性の違い」だが、これを聞いてすぐに納得が出来ないのは、保険の営業マンを信頼できないことと同じ理由だ。

なんだよ音楽性の違いって。解散する理由として全然納得できないよ。正直に「ケンカしました。」と言ってくれよ。

人前に出た時になってカッコつけて「俺達はお互いがお互いを尊重し合った結果こうなりました。」みたいな顔するな。裏で怒号を飛ばし合い、お互いがお互いを馬鹿にし合った結果の解散だろ。

音楽をずっとやってきた連中が、ここまで「音楽性」が違うことに気付かず活動してこれるのだろうか。

音楽性が違う奴とのセッションは、コンタクトレンズを裏表逆で着けている時のような、「大声こそ出さないけど、そこに確かにある違和感」を感じるはずだ。

軽々しく「音楽性の違い」によって解散する様なバンドマンは、一緒に自転車で遊びに行く時にヘルメットを着けないで走る友達とは「安全性の違い」によって進行方向を変えてしまうだろうし、赤色リトマス紙をペロペロ舐めて青色に変えちゃう友達とは「アルカリ性の違い」によってもう遊ばなくなるだろうし、バイト先で他店舗から新しく来る社員が次の店長になると聞けば「議院内閣制の違い」によってバイトを辞めるだろう。

じゃあ逆にバンドを結成する時にはちゃんとお互いの「音楽性」を確認したのか?

「俺がやりたい音楽はジャズだ。お前がやりたい音楽はHIPHOPなんだよな。これでは音楽性が違うな。それなら解散しよう。」こんな会話があってたまるかバカヤロウ。

バンドマンくらいお洒落な人達は、その重く伸び切った前髪のせいで選球眼が上手くはたらいていないのかもしれない。でもそんなバンドマンの声も、顔も、不器用な所も、全部全部嫌いじゃないと思えたりもする。

俺の「音楽性」は、小学生の時にリコーダーで吹いた「グリーングリーン」が今の今までキャリーオーバーしているので、音楽性が違う人はバンドに誘わないでください。

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