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tsukuru novel

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私の創作小説です。
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#恋愛小説

(小説の一部を公開しますね)

(小説の一部を公開しますね)

 次のミーティングまであと1時間あることを確認する。今日は珍しくミーティング続きなうえに月末なのでタスクが多い。転職してからというもの月半ばであれば毎日1時間半ほど真面目に画面と向き合えば終わる量の仕事しかないため、みなと同じように仕事をするだけでも休息が必要な身体になってしまった。
 リモートとは良いご身分で、勤務中にシャワーを浴びて週1行う米粕パックをしながら脚のマッサージをするなんて常になの

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SS:みな、深夜のコンビニには勝てない

SS:みな、深夜のコンビニには勝てない

コンビニエンスストアで350エムエルの缶ビール買って
君と夜の散歩 時計の針は0時を指してる

この時間にあの交差点に向かうとき、決まって聞く曲だ。

誰にだって自慢できるこの田舎では、星がよく見える。
星に見守られながら歩く25分、時たま私は何しているんだろうと思うけど、なんだかんだ好きでやっている節がある。
月はそっぽを向いているけど別にいいの、私は一つのお月様よりもたくさんの輝きを散りばめて

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2H35m 下

2H35m 下

上はこちら。

どうやらお店は17時半開店だったよう。
スマホの画面を見ると17:28と表示されている。
「近くにコンビニあるかなあ。」
そんなことを言って店前から足を外そうとすると、すれ違いの同年代に見える女の子二人組が開いてる〜と言いながら角先に消えていく。
私たちは目を合わせてくるりと体の向きを変えた。

開店時刻前にも関わらず、二番目のお客さんになる。
先客の二人組とは1番離れたところに位

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2H35m 上

2H35m 上

17:05
スマホの画面上部に表示される数字を見て、

いやいや、もう5分すぎてるんですけど。と落胆する。

遅れますの一言もないの?そんな人初めてなんだよ、私遅刻にはうるさいタイプだよ。

17:06

[どこいますー?]

[すわってる!]

[ついた][びーむすのまえ]

ふんふん、オーケー、あなたにとってこれは定刻通りね。
ビームスの前1人しかいない。あれなのか。顔を覚えてないんだ、確信が

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