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比較しながら生きる方法

比較はしてはいけない。本来ならそうだ。

今回は、最近妻と話をしていて、気づいたことを整理しておきたい。

事の発端は、僕が妻に怒られたことから始まる。

僕の妻は、今は専業主婦をしている。
6歳と3歳の二人の娘の子育ては大変だ。自分で時間をコントロールができない。妻は日々子供と向きあい、家事も僕が求める以上にこなしてくれる。

二人の可愛い娘も、日々生意気さをアップデートしている。

そして、たまにイライラがこぼれ落ち、僕への不満と共にお叱りを受ける。
もちろんすべて僕が悪い。

岡田家の教えは
「妻の幸せ = 家庭の幸せ」だ。
だから、僕がまずやらないといけないのは、妻のケアだ。子供は放っておいても勝手に育つ。そしていつか旅立っていく。


お叱りを受けながら、対話を続けていくと、大体いつもこういうに話になる。

僕は東京ー浜松で二拠点生活をしているため、週の2-3日は東京にいて、家にいない日も多い。(今はコロナの影響で東京の行き来は減らしているが、通常時はそんな生活だった。)

そして、妻はいつも僕が家にいない日を基準に話をする。朝の準備が一人だから大変だ。二人を寝かしつけないといけないから、いつの間にか一緒に寝てしまい、自由の時間がなく朝が来る。他の家庭では夫はいつも家にいてくれるから安心だ。

本当にその通りである。

しかし、僕はこう反論する。

確かに家にいない日もある。しかし、それ以外の日は土日を含めてずっと家にいる。朝から晩まで家にいる。在宅ワークだから。トータルでみたら、一般的な家庭より、家族との時間を過ごせているし、家事なども割としている方だと思う。

夫が毎晩終電近くで帰ってくる家庭。土日しか家族みんなで晩ご飯を食べれていない家庭の方が多いんじゃないか?地方ではそうでもないが、都心部ではそんな暮らし方が多い気がする。もっと極端な話をしたら、単身赴任の家庭に比べたら、シングルマザーの家に比べたら、お互いにサポートし合いながら幸せな生活ができていると、僕は思っている。


何が言いたいかというと、

妻は自分の理想の家庭と比較し、ストレスを溜め、
僕は自分より大変な家庭と比較し、幸せを感じている。


比較をしてはいけない。

そもそも、他人や周りと比べるのは良くないことくらいは知っている。

よく本にも書いてある。
周りと比べず自分と向き合いなさい。

残念ながら、まだ僕にはそれができない。

子供へのキラーワード
「うちはうち、よそはよそ」
子供にそう言っているのに、自分では出来ていない。

それどころか、積極的に人や周りと比較して、自分はどうあるべきか考える。どうしたら建築家として生き残れるか。どういうスタイルだったら独自性を持てるかなど、いっぱい周りを見て、比べて、考える。

比較をやめて、自分と向きあい、自分を信じて生きていければ、それが一番いいに決まっている。だけどそれがまだできない。


幸せに生きるサバイバル術

妻との対話で改めて気づかされた。僕はいつもバッドケースと比較をして、現状に対してある程度の納得感と幸福を感じるように意識しているのかもしれない。

これは、前回書いた、「父の死から得たこと」にも書いたことと同様で、


一度最悪の状況にいた自分が、前を向いて生きていく為に身に付けた、幸せに生きるサバイバル術なのかもしれない。
父親のいる理想の家庭と比べても仕方がない。もう一生手に入らない幸せににすがるのではなく、現実の幸せに目を向ける。

理想を基準に期待ばかりしてたら、それが実現しなかった時には、反対に裏切られたと感じてしまう。


「信じることと期待することは違う。」
芦田愛菜ちゃんが言っていた。16歳で。

他人と比べることは辞められない。ならせめて、比較対象は自分で自由に決められるのだから、バッドケースにすればいい。どうせ妄想の話だ。優越感を持ってしまえばいい。なかなかゲスな思想かもしれないが、割と役に立つ。誰も傷つけない。

注意点は具体的な誰かを思い浮かべてはいけないこと。あくまで抽象的なイメージとの比較だ。ある特定の人物を思い浮かべて比較したら、それはただただ性格が悪くなる。

そして、ここが1番のポイントかもしれない。
「理想は持たないで、現状に幸せを見つけて、満足した方がいい。」ではない。

決して現状に”満足まで”してはいけない。
今ある自分の状況に”ある程度”の幸福感を持ちつつも、決して満足はしない。そこはきちんと理想を持ち、理想に一歩でも近づけるように、日々成長し変化していくことも辞めない。


足るを知り。また狩りに向かう。

バッドケースと比較しながら、精神的土台を安定させた上で、理想に向かって狩りへ出かける。現状の暮らしに幸福感を持ちながら、理想を追いかける豊かさを実現させるためには、この2面性が大切なような気がする。


これから、たまにはこんな感じのゆるい話も挟んでいこうと思うので、
今後ともお付き合いお願いいたします。


今後もnoteを書き続けていきたいと思いますので、良ければ「スキ」と「フォロー」をしてくれると励みになります!

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