20240523 イラストエッセイ「私家版パンセ」0007 困難を努力によって克服することでのみ人は成長する(教育論)
教育の目的は生徒の成長です。
知識の習得も大切ですが、必要な知識は時代によっても変わりますし、人生においても変わりますよね。
やはり人間的な成長こそ、教育の、いや人生の目標なのではないかと思います。
人が成長する道筋は、ただ一つ。
それは自分の力で努力し、困難に打ち勝った経験だと思います。
だとすると、教育のプログラムは「克服できる困難の創造」と言えるのではないでしょうか。
それは「克服できない困難」であってはならないし、「容易に克服できるもの」であってもなりません。
もちろん人によって難易度は異なって当然です。
実際の人生では克服できない困難もたくさんありますけれど、教育という場では小さな成功体験を積み重ねて自信を持たせ、成長させて社会に送り出さなければなりません。
でも実際学校では、生徒の成長よりもカリキュラム(知識の習得)を優先して、子供たちに失敗体験を積み重ねさせ、劣等感を植えつけている場合が少なくないんです。
教育者は勉強においても、学園生活においても、子供たちにふりかかる困難を歓迎しなければなりません。
そしてその困難を乗り越えるように援助しなければ。
古代ギリシアの格言、ドラサンティ・マテイン「苦難を経て人は学ぶ」とはまさにこのことだと思うのです。
ニーチェも「苦難は神様からの贈りもの」と言っていますよね。
私家版パンセとは
ぼくは5年間のサラリーマン生活と、30年間の教師生活を送りました。
その30年間、子供たちが元気になれるような言葉はないかなと考え続けて来ました。
そんな風にして考えた小さな思考の断片をご紹介します。
これらの言葉がほんの少しでも誰かの力になれたら幸いです。
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