「肥満になるとなっちゃう病気」パート②
前回までのあらすじ
前回筆者は肥満人に警告した
そして肥満の悪口(デメリット)を散々言いまくった
今回も同様に悪口(デメリット)を言うので心して刮目せよ
肥満の悪影響③脂質異常症
脂質異常症って知ってるかい?
脂質異常症とは・・・血液中の脂質の濃度が基準範囲にない状態のことで、食事から摂る脂質が多すぎたり、脂肪細胞に脂質が溜まりすぎると発症しやすくなります
脂質異常症自体は特に自覚症状はないのですが、動脈硬化につながる原因となるため、かなりリスクが高い状態であるといえます
血液中の脂質というと、主に中性脂肪とコレステロールがあります
中性脂肪は体脂肪のもととなる物質で、通常は一定量が血液中に流れていますが、内臓脂肪が増えて肥満が進むとその濃度が高くなっていきます
具体的にいうと、血液中の濃度が150mg/dl以上になると脂質異常症と診断されます
その一方で、コレステロールは細胞膜やホルモンのもととなる成分で、善玉コレステロールと悪玉コレステロールがあります
普通は両方がいいバランスで保たれていますが、内臓脂肪が増えると善玉コレステロールが減り、血管壁に付着物が増えやすくなります
これによって血管が硬くなり、動脈硬化を引き起こすメカニズムです
具体的な数字としては、血液中の濃度が40mg/dlを下回ると脂質異常症とされます
ちなみに悪玉コレステロールに関しては、肥満との関連性は指摘されていないが、これから解明されるだろう・・・
以上の基準を満たすと脂質異常と診断される
肥満の悪影響④動脈硬化
「高血圧」からの「糖尿病(高血糖)」からの「脂質異常」からの「動脈硬化」の完成です
動脈硬化とは、動脈の血管が硬くなって詰まりやすくなる状態のことです
脳の血管が詰まると「脳梗塞」
心臓の血管が詰まると「心筋梗塞」となり最悪死にますよ^^
このことから、高血圧、高血糖、脂質異常症の3つはメタボリックシンドロームの診断項目として取り上げられてます
メタボリックシンドロームと聞いても「なんとなく痩せた方がいい状態」くらいに思っていませんか?
それって、そのまま放置しておくと動脈硬化を招き、死亡リスクが高まる危険な状態なのですよ
一応メタボリックシンドロームの具体的な診断基準を記しておきます
男性・・・腹囲85㎝以上
女性・・・腹囲90㎝以上
プラスして「高血圧」「高血糖」「脂質異常症」のうち2つ以上の項目に引っかかるとメタボリックシンドロームです
日本では男性は2人に1人、女性は5人に1人が該当すると言われています
問題はこれらに自覚症状がないことで、気づいたときには手遅れという点です
肥満の悪影響⑤がん
肥満が引き起こすのはメタボリックシンドロームだけじゃなく、癌のリスクが高まることが指摘されています(なんとなくわかるよね・・・)
世界保健機構は、肥満が主要な原因とされるものとして、
・結腸がん
・食道がん
・肝臓がん
など13種類のがんを挙げています
肥満が良くないのはみなさんよくよく知っているでしょうが、なんでがんにつながるのでしょうか?
諸説ありますが、人体には不要になったっ細胞が自動的に死ぬアポトーシスという現象がありますが、肥満でインスリンの濃度が高くなるとこれが起こりにくくなります
そこで、本来死ぬはずのがん細胞が生き残ってしまうという訳なのです
高濃度のインスリンががん細胞を促進するという指摘もありますが、色々難しいことを考えずに「とっとと痩せたらいいだけ」の話ですね
まとめ
脂質異常症とは血液中の脂質の濃度が基準範囲にない状態で、食事から摂る脂質が多すぎたり、脂肪細胞に脂質が溜まりすぎると発症しやすくなる
内臓脂肪が増えると、血管壁に付着物が増えて血管が硬くなり、動脈硬化を引き起こす
動脈硬化は「高血圧」からの「糖尿病(高血糖)」からの「脂質異常」からの行き着く先の現象で、血管が硬くなり詰まりやすくなる現象
メタボリックシンドロームは「腹囲→男性85㎝以上、女性90㎝以上」で「高血圧」「高血糖」「脂質異常症」のうち2つ当てはまるとメタボリックシンドロームと診断される
肥満でアポトーシスがすすまなくなり、本来死ぬはずのがん細胞が生き残ってがんになりやすくなる
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
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