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ぐちゃぐちゃなままでも、心はちゃんと生きようとしてる。

出会えてよかったなって、曇りなく思える映画に出会う時、いつも心はまんまるじゃない。

ちらかった部屋、ぐちゃぐちゃのベッドの中、パジャマでもない半端な部屋着で。
ぼーっと、じっと、ただただ吸い寄せられるみたいに観たり。

一人映画館に向かいながら、あ~今日はなんだか”いいこと”をしてるなあと思う。わくわくしてる。
でも、心の隅っこ、もしかしたら真ん中。どこかに見ないようにしているものがあったり。

きれいに部屋を整えて、お茶にお菓子も用意して。
自信に満ちた、晴れやかな気持ちで。
ただただステキな時間のなかで映画を味わってみたいなあとも思う。

でももう、「自信も本当にない、散らかったままなんだけど、ポジティブもネガティブも消えて、もうこうでしかいられない」みたいな状態のとき、私はいつも、出会うべき映画に出会う。

明らかに曇った心で、出会えてよかったと、心から思う映画に出会う。

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すごくほしいものがあるって感じがあるのに、それが何かはわからない。

でもほしい。

どこに向かいたいかわからなくて、もう動けない、動かないと思うのに、

進みたいって思ってる。

そんなぐちゃぐちゃのなかで、
普段は何でも苦しくなるくらい迷うのに、これを観るとスッと決められた映画。
たいして観たくもなかったのに、なんとなく観始めてしまった映画。

いつも心に、何かを注いでくれる。
エンドロールが終わった後、2時間前と何かが違うなって、わかる。ハッと気づいたり、ゆっくり気づいたりする。

心を見つめる余裕がうまれてきて、

いらなかったもの、手放すもの、やっぱり大事にしたいもの、手を伸ばしたいもの。

いろんなものが見えてくる。

映画と自分が、その後もずっと、時間が経ってもうっすらとつながり続ける。

映画だけじゃない。

早く抜け出したいと思うような状況にいるとき、
心の中身を目の当たりにする瞬間や、
自分にとっての「これが本当に必要なんだ」に出会える瞬間が、突然やってくることもある。

心はちゃんと、見つけようとしている。

生きようとしてる。


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朝が来そうな時間にホットロードを観た感想。「ホットロードについて」の感想ではないけど、「ホットロードを観た私」の感想。




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