【連載小説】パンと林檎とミルクティー 1
1 日曜日・午前9時
ポットから直接カップにお湯を注いで、ティーバッグを入れる。
ベビーピンクのパジャマに、もこもこの部屋着を着て、田中真智子(たなかまちこ)は紅茶を飲んだ。
「あち」
一口飲んでから、思い出したように、冷蔵庫から牛乳をとりだし紅茶にそそぐ。
ちょうど飲みやすくなり満足して飲む。
それから朱色のカップをテーブルに置き、真智子はスマホを手に取った。
LINEをチェックすると、友人の丘山まり子(おかやままりこ)から連絡がきていた。
「今日の午後