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ずっとやりたかったことを、やりなさい。 #推薦図書

「ずっとやりかたったことを、やりなさい。」
このタイトルにビビッときた方は、購入して損のない本だと思う。

著者は、大人たちが失ってきた創造性を回復させるためのワークショップを開催するジュリア・キャメロン。
本書は彼女のやってきたワークショップが、各自で実践できるように12週間の課題に落としこまれている。


「自分には関係ない」と思う方もいるかもしれないけれど、このワークショップは、画家や作家だけではなく、主婦やサラリーマンも含め、クリエイティブに生きることに関心を持つ、すべての人が対象になっている。

本書のなかでは、「すばらしい芸術作品を創りあげる」ことよりも「子供の頃のように自由に物を描いたり、書いたり、創りあげてみよう」ということに重点がおかれている。

12週間の課題をいくつか挙げてみる。

◎あなたの創造性を認めてくれた三人のチャンピオンを列挙する。誰かに言われて励ましになった言葉をすべて思い出してみよう。
◎あなたを守ってくれる編集者がいると仮定し、手紙や電子メールを書いてみよう。それを自分に宛てに送るのだ。
◎もしあなたがあと五回の人生を送れるとした、それぞれの人生で何をするだろう。さらに楽しむために、リストの中から一つ選び、実際にやってみる。たとえば、あなたがカントリー歌手と書いたなら、ギターを抱えて歌ってみたらどうだろう?
◎変えるべきだと思っているにもかかわらず、まだ変えていない人生の状況を一つ選ぼう。そこで踏みとどまっていることのメリットはなんだろう?

みてるだけで、ちょっとワクワクしてきませんか?
上記のような課題を、1週間につき10個前後、クリアしていく。

それに加えて、小さなノートに3ページ、ただひたすら頭の中の言葉を書きつけるモーニングページを毎朝と、自分の中に潜むアーティストと一対一で2時間デートをしましょうというアーティストデートを毎週一度行う。

12週の課題すべてをクリアするのは、結構大変だ。
でも、挑むだけの価値はあると思う。

29歳の終わりにこの本に出会って、12週の課題が終わるころ、小さな地方文学賞を受賞した。
それまでは、世の中にはすでに素晴らしい小説やアート作品が山ほどあるんだから、自分が創作する意味なんてないと思っていた。

それでも、わたしは書きたかったのだ。「ずっとやりかたったことを、やりなさい。」の課題が終わるころ、わたしは、やっと「書きたい自分」と向き合うことができるようになった。
恥ずかしい、とも思わなくなった。
子供の頃、作文を好きに書いて「いいでしょ!」と、家族に読んでもらっていた気持ちを、少しでも取りもどせた気がする。

もう一度課題をやってみようかなと読み返していたら、noteで投稿している方にはぴったりな内容だったので、オススメしてみました。
子供の頃のような、自由な創造性を取り戻したい方は、ぜひ!
(ただ、翻訳の文が読みにくいので、英語が得意な方は原書のほうがよいかもしれません!)

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