カルビー強しっ！！！

最近、諸事情がありちょっと忙しい。

毎年、この時期はゆったりとした年末を迎えるため、忙しくならないよう４月くらいに調整するのだが、結局予定はずれにずれ、もうどうしようもないくらい忙しくなるのだ。

今日は週末金曜日。
お昼ご飯を兼ねた打ち合わせを終え、駅近くにある成城石井に「今夜のおつまみでも買おうかな？」なんて立ち寄ったのだが、この先、期末までの予定を考えると、急に不安が押し寄せ、食材を買う気にはなれなかった（もしかすると、お昼ご飯を食べすぎて、食欲がわかなかったのかもしれない…）。

結局何も買わず帰宅し、16時からデザイナーさんとWeb打ち合わせを１本。
そのあと、編集作業…ではなく、「The会社員」というような、予算の見込みやら、来期の計画やらを、よくわからない偉い人に提出するための資料を作る。

気が付くと時刻は18時。
「あ、金曜日の晩酌をするためのおつまみが何もない…」ということに気付く。

冷蔵庫には、実家が農家という、かわいい後輩ちゃんから取り寄せた野菜がいっぱいある。
とりあえず、大きなサツマイモを１本土鍋でふかす。
あとは、いんげんがあるので、これも茹でて、オリーブオイルと塩で食べればいい。
あと、この前デパ地下で買った燻製チーズがある。
実家の母からもらった、スダチもあるので、味変もばっちり。

という訳で、サツマイモがふかし終わったら、もう、仕事も終えて、ブックマークしていた映画でも見ながら、「今週は、いろいろイレギュラー合ったけど、頑張ったねワタシ会」をしようと思っていた。

弱火でコトコト、40分。土鍋から、サツマイモの良い香りがしてきたところで、「業務終了します」と就業報告をし、キッチンへ向かう。

サツマイモの仕上がりは上々、ちょっといい貰い物のピンクペッパーのフレーバー付きのオリーブオイルと、ちょっといいお塩を添えて、つまみ１は完成。
そのあと、90秒さっと茹でたインゲンも完成。
スモークチーズも、うすーく切って、スダチも1/4にカットして、すべてワンプレートにまとめて、食卓へ。

ワインも、ちょっとスモーキーな赤ワインを開けた。

そのあと、『みんなのキッチン』という、韓国のソーシャルキッチンを題材にしたお料理バラエティを見ながら晩酌…。

――いろいろあったがいい週末を迎えられたと思っていた。

が！！！！！

おつまみをすべて食べ終えた後、なんとなく足りない…と思う気持ち。
「私、まだイケる！！！！」
という、謎の気持ち。
これが、本当に厄介だ。

もう、キッチンに立つ気力はない（でもテンションはアゲアゲ）。
家中を見渡すと、ふと見つけたカルビーの「サッポロポテト」。

細長くて、スナック菓子のくせに「7種類のベジタブルを練りこんでいます」というヘルシーなうたい文句が、刻まれているアイツ。

私は基本、お菓子が苦手。自分でスナック菓子を買うことはほとんどない。しかし、「人が集まる家」を目指してしまった際、本当に困ったディメリットが生じてしまった。

それは、「人が買ってきたお菓子」。

「苦手」と言っているが、嫌いではない。正確には「スナック菓子を食べてしまったことによる罪悪感が嫌い」なのである。
食材や、調味料、オイルにこだわったところで、結局スナック菓子の恐ろしい誘惑には、ワンパンチで屈してしまうのだ。
このワンパンの強さを知っているので、自らスナック菓子を買って家に持って帰ることはめったにしない。

という訳で、私が苦手とするのが「人が買ってきたお菓子」。
わが家には、「いただきものBOX」という名の、「余ったらここに入れといてね」という趣旨の箱があり、のんべさんたちがつまみにしようと買ってきてくれたものを食べきれなかった場合、次ののんべさんに引き継ぐBOXがある。

基本、それには手を付けず、次ののんべさんたちがくるまで我慢することができるのだが、今日は違った。
本当にイレギュラーな「それ、私の仕事じゃないじゃん！」という理不尽な仕事をこなし、とってもヘルシーなおつまみで終えようと思ったが、もう理不尽すぎて、ヘルシーではカバーできなかったのだ。

そこで、前述の「サッポロポテト」の登場だ。
これは、先週、「お互いの推しを紹介しよう」という会で、K‐POPハマり歴10年のEちゃんが買ってきた最高のスナック菓子。
半分食べたところで封をし、「いただきものBOX」に入れておいたものだ。

私は、おもむろにサッポロポテトの袋をつかみ、さっきまで、ヘルシーなおつまみが入っていたお皿にザっと開ける。
『日本昔ばなし』の白米のように、こんもりとサッポロポテトが山盛りになる。

それを、お箸でつまみながら、赤ワインを飲む。

美味しすぎる。もう、やめられない、止まらない。

結局私は、18時から40分かけて、土鍋で丁寧にふかしたサツマイモより、友達が買ってきてくれた食べ残しの「サッポロポテト」に心奪われ、
しっかりと赤ワインを４杯、吞んでしまったのだった。

この状態を、見過ごすわけにいかず、戒めのために記そうと思いPCを開いた。

もちろん、いま傍らには、「サッポロポテト」と、赤ワイン５杯目がある。

うーん。とりあえず、来週の月曜日に再び訪れるであろう、理不尽な仕事のことを今は忘れることができているので、よかったと思う。

ありがとう「サッポロポテト」。
カルビーは強いっ！！！　
という結論に達し、私は残りの「サッポロポテト」と５杯目の赤ワインを平らげようと思う。

そんな10月の週末です。

※酔っぱらった状態で記事を書いているので、明日読み返して、ちょこちょこリライトをするかもしれません（初の試みでドキドキ）。