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「しなくても良い体験」だけど「知るべき体験」 ~ 防災イベント参加 ~

だいぶ前に助っ人バイト先に頼まれて、防災イベントへ参加しました。


東京クラッソ.NEOなる東京都の広報番組をよく見ている時期があり、その時に防災館の紹介があり興味は持っていました。

子供の頃に学校に起震車がやってきて、選ばれし児童が「キャーーー!」と叫びながらテーブルの下に隠れては揺すぶられて転がり出て来る様子を見て、「楽しそう」と思った記憶もあります。

今は、ジェットコースター的な物が全部乗れなくなりましたし、ブランコも3回漕いだら吐きそうになります。

ひよひよに弱ったものです。


経験出来る防災訓練は「地震体験」「消火体験」「煙体験」と「防災ビデオ鑑賞」でした。

密を防ぐために少人数グループに分かれて防災ツアー体験スタート。

いきなり「地震体験」となり心の準備も無く、グループの中で3組に分かれての体験でしたが、1組目が「ノーマルな震度7」。

ノーマルも何もあったもんじゃない震度ですが、自分は2組目だったため、こっそり固唾を飲んで見届けました。

「ノーマル」でも相当な横揺れっぷりで参加者の方は、グワングワン状態に。

終わった方々「まだ揺れている気がする」とフラフラに。。。

内心ノーマルで充分に「怖い・・」と思っていましたが、自分の組は違うパターンとのことで急に「関東大震災体験」とのこと。

立ち上がったり、体育座りだと転がってしまうので、「ダンゴムシ」のように丸まって下さいと。

大人でも転がるって・・・・


いざ正座座りでスタンバイすると揺れが始まり、ノーマルどころじゃない横にも縦にも斜めにも感じ、「ダンゴムシ」のようにしていても、どうにもならなず、数分に感じる程の激しい揺れでした。

揺れが収まり装置から出る時は、やはりフラッフラで気分も悪くなり軽い頭痛を覚えました。

3組目はどうなるんだろう・・と見ていると「東日本大震災体験」。

マグニチュードは3組の中で一番大きく、いざ揺れ始めると「成す術無し感」の光景で、前方に映っている当時の東北の映像が恐ろしさを増して来ます。

3組目の方々の髪の乱れ具合にも激しさが表れていました。


次に向かうは「消火体験」

消火器を使って映像の火に向かって消火活動をします。

映像の火災場面が映し出されたら大きい声で周囲に「火事だーーー!」と知らせます。

そして消火器で火を消します。

4組に分かれて自分は2組目。

初めて消火器を使う体験ですが、本物は粉末のところを今回は水。

重さは同じだそうなので、噴射の衝撃などは恐らく本物に近いのでしょう。

1組目の方々の気合が凄く「火事だーー!」の臨場感が舞台のように腹から声を出す感じに。

自分と一緒の組の方は自分同様に「火事だ~」と、か細く叫び、これが本当の火事だったら自分たちだけ助かりそう。

消火器は思ったよりも衝撃はありませんでしたが、無事に消化は成功させられました。

昔の会社の海外社員旅行でハンドガンの実弾を撃ったことがありましたが、あれに比べると実に楽勝ではありました。

4組が終了し「行動を振り返りしましょう」なんて各組の声の大きさや消火時間が一覧となって表示されると、自分の組は消火は早かったのですが、声掛けがレベル1。

火の手を回らせませんが、誰にも気付かれないので感謝はされない予感です。


最後は「煙体験」

煙に巻かれた建物から脱出する体験。

本番と違って身体に悪い煙は当たりまえに使われず、オーガニックな煙。

自分はまたも2組目で1組目の映像の動きを見ていると簡単そうに見えました。

「2組目の方どうぞ~」の案内に自分は2番手で入場。

1番手の方がちょっぴり腰が引けていたので、気が付いた時には自分が1番手に入れ替わり、「簡単そう」なんてナメていましたが、いざ煙に軽くでも巻かれるとアワアワしてしまい、正解の扉に辿り着くまで若干時間を要しました。

まだ白い煙でしたが、あれがガチの火事で真っ黒だったら、まず助からない予感でいっぱいです・・・


そして、最後の「防災ビデオ」

これは運転免許センターで更新ビデオを見る感じに参加者全員が一室で視聴します。

東日本大震災の発生から、揺れ、津波、火事を当時の映像を交えて、東大の先生が解説をして行きます。

このビデオがずっしりと重く、当時の辛い気持ちを思いだす内容で、特に津波から逃げる人たちのほぼ真後ろに波が押し寄せて来る映像が途中で終わるものに、気持ちがかなり沈み込みました。

その後の事を考えると、地震体験の頭痛に精神的な重みも加わり、物凄くダークな気持ちになりました。

最後に備蓄食品やエマージェンシーアイテムなどの「お土産」を頂いて解散となりました。

やっておくというか、知っておかないといけない体験ですが、実体験とならないことをひたすら祈る気持ちになりました。


「お土産」が思いがけず重くて雨も降っていたため、これまたチョット辛いと思いながらも、そのまま「23階の笑い」の舞台鑑賞へ。

開場時間より少し早い到着でしたが、ありがたいことに既に入場がスタートしていました。

2階席でしたが、舞台全体が見えるとても良い席でウキウキ。

いざ始まると、とにかくセリフが多くて、聞き逃してしまうとストーリーに置いて行かれそうだったので、防災体験と違う必死さ。

先日鑑賞したクドカンさんの「大人向け」舞台とまた違った、大人の「ウィットに富んだ会話」の舞台でした。

自分としては、青木さやかさんが「お笑い芸人の意地」では無いのかもしれませんが、随所随所の「お笑い芸人」の空気感をサラっと出して凄く上手いし、楽しかったです。


強い刺激が「楽しかった」に勝ちそうな日。に書きましたが、ズーンとした心身の重さと楽しいプロの舞台のギャップで「体験」当日に感想を書けませんでした。

日付を置くと、落ち着いて書けた・・・かもしれません。


「防災体験」

「しなくても良い体験」だけど、「知るべき体験」だとつくづく思いました。

そして生の舞台は、「目の前で起こるドラマ」が楽しい空間でした!






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