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【読書】本は紙で読みたい。何故なら「ここにあって」欲しいから。 ~ 一発屋芸人列伝 山田ルイ53世 ~

何かしていると思うのですが、これといった記憶も無く12月に突入しました。

きっとこのままクリスマスが過ぎて、年末が来てお正月もやって来ます。

「早いですねぇ」と、ひとり思いながら助っ人バイトへ向かいました。


いつもと同じようで、ちょっと違うのはポケットに文庫本を忍ばせていたこと。

久しぶりに本屋さんへ出掛けて、自分のために文庫本を買いました。

11章からなるノンフィクションの「一発屋芸人列伝」

前から気になっていたので、文庫本を期に発売日に張り切って買ったのです。

買った当日から珍しくすぐにページを開きました。

いつ買ったか思い出せない、未読の本が数冊ほど本棚にまだ鎮座しています。

そんな感じなので、すぐにページを開くことは珍しい展開。


自分はテレビを持ってはいるのですが、殆んど見ることなく20年ほど経っているので、本で紹介されている「一発屋」の方々が一番活躍されて輝いている瞬間を「動いている」または「歌っている」状態で見たことが殆どありません。

それなのに11章=11人(組)の内、全く知らない人は1人だけ。

まだ全部読めていないので、その方が1人か1組なのか??

それはまだわかりませんが、それは置いといて。


その中で、人(組)とその一発ギャグや一発芸を知っているということは、それだけネットニュースや新聞でも連日何かしら話題の出来事として取り上げられていたんだと思います。

引用した文章もたくさんあったことでしょうし。

実家の両親はテレビっ子なので、行くと必ずテレビが点いていて、それで見たり聞いたりしていたこともあると思います。


髭男爵は「ルネッサーンス!」「〇〇かーーい!」は聞いたことがありましたが、特に興味はありませんでした。

ある日、何となく見ていたYoutubeで、ふいに「髭まかせ」という、髭男爵の冠ネット番組がオススメに表示されました。

他に何か見ようと思うものも無かったため、何となく第1回から見始めました。

ひぐち君の強烈なグダグダ感で滑るとか面白く無いとか、そんなのどうでも良くなるくらい、「ただ見る」には持って来いの番組でした。

しかし、回数を重ねて見ている内に「何も起こらない」旅路に何故か安心感を覚え始めて、ずっと見続けました。

これまた見たことが無いので良くは知りませんが「水曜どうでしょう?」と限りなく構成が同じらしいのですが、自分は「水曜どうでしょう?」を見たことが無いので、「髭まかせ」を抜群に楽しんでいました。

良い意味でダラダラと続いて行くだろうと楽しんでいた番組は、ある回で急に最終回となりました。

予算が無くなったとのことで、実に切実な理由。

髭男爵とディレクターさん?の3人で、恐らく交代で運転をしながら東京から南下していっているだけでも、お金は当たり前に掛かるので、スポンサーなどが付かないと確かにツライ状況なのかと。。。

第二章もあり、そちらも旅には出るのですが、旅に「目的」が入って来てしまって、ただダラダラと(すいません。。)行く先々で現地の人と軽くお話したり、特産品に軽口を叩いたりといった雰囲気では無くなっため、見なくなってしまったため、最終回があるのかわかりません。

雑な話ですいません。


そんな感じの「髭まかせ」で、山田ルイ53世さんの話し方やひぐち君との絡みが楽しかった記憶が強く残っていました。

本の文章にもその風合いがあり、文字といった「目で確実に読み取れる、読み直せる、都度立ち止まって考えられる」ことがまた楽しい。

ご自身がそう呼ばれていた為、同じ境遇の「一発屋」の方々への見方や接し方・振る舞いも、可能な限りご自身に置き換えたりなさって書かれていると思うので、辛辣であるようで理解もある書かれ方に「イヤな感じ」も無くどんどん読めてしまいます。


きょうは助っ人バイト先への行き帰りで、ポケットに忍ばせた文庫本を、電車やバスの待ち時間・乗車時間に実に楽しく読みました。

自分は自宅がほぼ事務所状態な上に、外出することも殆ど無いため日中の景色に変化がありません。

月に2~3回行く助っ人バイトもイヤホンでラジオを聴きながら出掛けていました。

ラジオは聴いてはいましたが、ポケットに入れていた文庫本を取り出して読んでいる時間のラジオは、バックグランドで流れる音でメインにはなっていませんでした。

面白い本を読んでいる時は「目が勝って」います。

ラジオが邪魔をしていません、単なる「面白い街中の音」です。


スマホで本を読むのもお手軽ですが、自分は紙の本を読むのが好きです。

かさばるし、本棚もすぐにいっぱいになるけど。

でも、ポケットやカバンから取り出して「パラっ」とページをめくる。

しおりが引っこ抜けてしまって「あれ、どこまで読んでいたっけ?」だったり、表紙がボロくなったりしても「ここに本がある感」が好きです。

新聞は毎日読みますが、本を読むことも習慣に戻せるかもしれません。


「一発屋芸人列伝」は多分、今週には読み終わってしまいそうです。

「知ることの楽しさ」「読むこと(読んでいること)の充実感」

読書習慣復活のきっかけになるかな??





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