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あわてない、あわてない、ひと休み、ひと休み。

無性にお菓子が食べたくなり、夕飯も朝食の用意もあるのにいそいそとスーパーへ行って、お菓子を買い込んでしまいました。

何でこんなにお菓子が食べたくなったのか考えてみると・・・


自分が率先して言うべきか判断の難しい指摘を、助っ人のバイト先なのに、担当者へ確認を装って注意しないといけないことがあり、数日前から「イヤだなぁ」と思って過ごしていました。あまり波風を立てないで済むように、イメトレなんかもしたりして。

場合によっては注意した方が孤立する可能性もあって、ますますイヤだと思いながらも、まずは助っ人バイト先へ出向きました。

イヤなことは先に片付けようと、問題の方へ確認したいのですが・・と話しかけつつ、これは間違っていませんか?ここに記載してはいけない出来事ですよね。。と。

その方もわかっているような、いないような、半笑いの雰囲気なため「上席の方の指示ですか?」と確認してみると、「そうです」と。

仕方無いので上席の方へ「これなんですけど・・」と確認してみると、「修正が多すぎて消すと目立つから。今度からはよく確認させるから、取り敢えずこれはこのままで。。これから覚えていってくれると思うから。」との回答。

自分は助っ人バイト先で直接雇用されている訳では無く、バイト先の顧問的な方から依頼されて、その方が雇用主で助っ人をしているため、立場が何とも微妙。直接採用だったら同僚になるので、もっとビシっと言っても良いのでしょうが、上席の方が良いんでしたら、そうですか、了解!ってな感じにはなります。

ただ、仕事は正確さを要求されているので、押さえるところは押さえつつ・・になりますが。


イヤなことの一難が去って、終わらせるべき仕事を1時間早く終わらせることが出来て、「では、また来週~!」っと早々に退社。

その気持ちの疲労と安堵感で「なんか、お菓子食べたい」となったような気がします。


夕飯も食べて、流れるようにお菓子をポリポリ食べていると、いまちょうど小説を読んでいる途中の好きな作家さんのインタビュー記事が新聞に掲載されていたので楽しく読んでいました。

その中で「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を知りました。

「答えの無い事態に耐える力」だそうで、「生半可な知識や意味づけを用いて、未解決な問題に拙速に帳尻を合わせない」

「寛容になる心を持つことが大事」とあります。

いまのご時世に、そして、さっきまでの自分の状況にもぴったりじゃありませんか!と、ちょっと興奮しました。

実にタイムリーなお話。

記事の最後の方に「政治家の安易な言葉や扇動に乗らず、そんな政治家に投票しない。そうやって国民が賢くなれば、コロナを乗り越えた時に案外といい世界が待っているかも、得るものはきっとあると思う」と締めくくられていました。

なんかもう「溜飲が下がる」ってこういうことですな。


面と向かって話す機会が猛烈に減り、取って代わってLINEやネットチャット、Web会議などの「ここにいないけど、会話は成立している」状態が当たり前になって来ました。

面と向かったら言わないようなことも、短文やチャットだとほぼ見直すことも無く、放り投げるように書いて送信してしまいがちです。Webで向かい合っていても、温度感や空気感はリアルには適わないと思います。

そんな時こそ、より一層「ネガティブ・ケイパビリティ」の重要性が高まる時だと思います。

カタカナに弱いのですぐには覚えられない単語ですが、その意味合いはしっかりと記憶して実行して行けるようにしたいと思います。


カーっと熾烈な言葉を投げてしまう前に、いったん深呼吸と見直しを。

相手と自分を置き換えて考える、ほんのちょっとの余裕と余力も。



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