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京都のお酒をのんびり楽しむ

京都の伏見は、良質の地下水が豊富に湧き出ることから、老舗酒蔵が立ち並ぶ京都きっての酒どころです。そんな伏見で丁寧に育まれた日本酒を、のんびり楽しむ至福の時間を振り返りたいと思います。

伏見に何度か足を運んだなかで、「ここは是非また行きたい」「ここは美味しかったので外せない」というスポットをご案内したいと思います。

【その1:山本本家の鳥せい】

※写真:食べログ「鳥せい本店」より

1677年に創業した老舗酒蔵「山本本家」が直営している「鳥せい 本店」。酒蔵のお酒に合う、こだわりの鶏料理を提供してくれる料理屋さん。大正時代に使っていた酒蔵を改装しているので、クラシカルな雰囲気のなか食事を楽しめます。酒蔵直送の「蔵出し生原酒」と定番メニュー「手羽先唐揚げ」は外せません。

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※写真:山本本家ホームページより

ちなみに11月頃になると新酒「たれ口」が限定販売されますが、京都人の義父がよく買っています。火入れ無しの生酒で、搾りたての豊かな香りが特徴。飲み口はすっきりしていますが、コクも感じられます。一度試したい逸品です。

【追記:鳥せい 本店は今は事前予約がマストのようです。】

【その2:月桂冠の酒蔵散歩】

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写真:月桂冠ホームページ「月桂冠大倉記念館フォトギャラリー」より

伏見の酒蔵の代表格、1637年創業の月桂冠です。ここの酒蔵(大倉記念館)が大好きで3回くらい訪れました。館内の見応えはもちろんのこと、歴史ある建物の美しい佇まい、静謐な雰囲気、まるでタイムスリップしたような気分にひたれます。どの季節でも、それぞれ異なった趣きを楽しめます。

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写真:月桂冠ホームページ「月桂冠大倉記念館フォトギャラリー」より
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写真:月桂冠ホームページ「月桂冠大倉記念館フォトギャラリー」より

酒蔵めぐりの後は、試飲も良いですが、お土産も。
このレトロ瓶、つい買ってしまいます。

明治43年に販売されたものの復刻版。キャップをひっくり返すとお猪口になり、汽車が揺れてもスイングしてお酒がこぼれない仕組みになっています。当時「駅売りの酒」として大ヒットしたそう。古き良き日本のあたたかさを感じらる一品。

月桂冠レトロボトル 吟醸酒
限定販売商品 720mLびん詰 2,200円(税込)

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写真:月桂冠ホームページより


【その3:「十八蔵のきき酒セット」に挑戦】

私は行ったことがないのですが、伏見酒造組合で造られた日本酒居酒屋「伏水酒蔵小路」というお店があって、そこでは伏見蔵元の代表的な銘柄が飲み比べられる「十八蔵のきき酒セット粋酔」を楽しめるらしいです(京都人の義父情報)。いつか絶対に行きたいです。

【番外編1:キザクラカッパカントリー】

伏見に行ったら、お散歩のついでに覗いてみてもよいかも。黄桜は伏見の中では新参の酒蔵ですが、京都で初めて地ビールを手掛けたんだそうです。「京都麦酒」とか「黄桜 LUCKY DOG」とか、東京でもよく見かけますよね。キザクラカッパカントリーでは、出来たての地ビールを堪能できるほか、限定品も見つけられるそうです。

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※写真:キザクラカッパカントリーホームページより
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※写真:キザクラカッパカントリーホームページより

【番外編2:玉乃光酒造】

東京の居酒屋で「京都のお酒」というと「玉乃光」を置いているところが多く、私もよく頂いていました。食事に合うお酒で、スイスイ飲めてしまいます。
京都の義両親に「京都と言えば玉乃光なんですよね?」と言ってもあんまりピンときていないようなので調べたところ、元々は和歌山の酒蔵で、戦後に伏見に移転したんですね。

伏見に酒蔵があって、外観を見ることはできますが、一般の見学はできないです。ちなみに旦那さんのおばあさまは、伏見で生まれ育っていますが、地元の学校には蔵元の跡継ぎが多かったようで、同窓会では蔵のお酒がたくさん運ばれてくるそうです。なんとも羨ましい笑。

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※写真:玉乃光酒造ホームページより

【番外編3:佐々木酒造】

最後は伏見から外れ洛中にある1893年創業の佐々木酒造。こじんまりとした店構えですが、ひっきりなしにお客さんが訪れていました。佐々木蔵之介さんのポスターがたくさん貼られています(佐々木蔵之介さんのご実家)笑。

伏見の酒蔵は大手が多い一方で、京都市街地の中心(洛中)の蔵元は、家族経営のような小さな蔵元が多かったようです。市街の小さなシェアを食い合って淘汰されていった結果、いまは佐々木酒造さんしか残っていないんだとか。そんな真面目さ誠実さが、京都人に愛されるようです。ここの看板商品は「聚楽第」、香りが高くスッキリした飲み口です。

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※写真:佐々木酒造ホームページより




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