練習はゴールを決めて行う
みなさんは「練習」という言葉をどのように捉えていますか?
結論から言いますと、練習とは「結果(ゴール)に到達するための行為」です。
言い換えると結果が伴わなければ練習をしたことにならない、ということで、少々厳しい言い方になってしまいますがそうした意味がある、と思って取り組むだけで練習時間の充実度が変わってくるはずです。
これは違う角度から考えれば、結果が伴えば練習時間が短くても意味があるとも言えます。もちろんこれは内容や量、難易度によってもかなり差が出ますので、短ければ良い、長ければ良いと簡単に言い切れるものではありません。
しかし、練習に限らず昔は長時間取り組むことが素晴らしいと言われていました。余談ですが残業している人ほど仕事ができるって、それ逆じゃね?と僕は思ってしまうのですが、数十年前まではそれが当たり前でした。
ゴールを設定する
例えば楽譜が配られて一週間後に最初の合奏をします、と伝えられていたら、期日は一週間。その間にすべき最初の到達点は「通せること」です。言い換えれば演奏できずに止まってしまう部分がない状態と、もうひとつ、これ結構落とし穴なのですが、自分が演奏していない箇所を把握して、自分のパート譜に書かれている情報だけで、今どこを演奏しているのかを理解できることも譜読みの重要な要素です。
ですから、スコアを可能な限り事前に読むことや、音源を参考にするなどで曲全体を把握することもしておきたいところです。
しかし、音源を聴いて把握するのだったら移動中にできるかもしれません。スコアを読んで把握するのは前日の寝る前にできるかもしれません。
実際に音を出して練習できる時間は、事前準備もしておくことで効率よく取り組めると思います。
もちろん練習時間にはこまめな休憩も大切ですし(バテる前練習を続けるのは絶対に避けましょう)、そのための入念なウォームアップや基礎練習も大切です。
ぜひ計画的に取り組めるよう、目指してください。
荻原明(おぎわらあきら)
荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。