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パート練習はみんなで一緒に( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )

僕が中学生の頃、吹奏楽部では、パート練習の時間はみんな音楽室から出て散り散りになり廊下などで行っていました。
その時の練習なんですが、上級生が前に出て向かい合う形になり、上級生は打楽器のスティックをイスや床ににガンガン叩きつけてテンポを取っていました。

人数の多い部活ではありませんでしたから、ひとりがそれをやってしまうとパートが欠けたりバランスが変わるのですが、なぜかどのパートもそうした練習方法でした。

客観的に演奏を聴ける人がいるのは悪いことではありませんが、パート内でバランスを作っていくことや作品をまとめていくことが目的であるなら、ガンガンスティックを叩かずに一緒に演奏に入ったほうが絶対に良いです。一方で、後輩があまり譜読みができなくて困っているならこの形でもいいかもしれません。

何にせよ目的、目標、手段に応じて様々な形態で練習を行う柔軟性が欲しいですし、やはり指導者がそれを事前に説明することが大切だと思います。

パート練習と言うと合奏と同じ並び方で行うことも多く、もちろんそれも悪いわけではありませんが、他のパートが何をしているのか、どんなタイミングで、演奏のどこがポイントなのか、そしてそこを合わせられるようになるためには、一度はアンサンブル形態で練習するほうが良いと思います。
合奏並びではお互いの顔(目)が見えないため、不安要素がどうしてもあるので、みんなでひとつの作品を作り上げているのだ、と実感するためにも半円形の並び方になってみんなの顔を見て作品を作り上げることをオススメします。その際、メトロノームに頼りすぎず、各自がしっかりとしたテンポ感を持ってアンサンブルをする意思を持っていることが大切です。

そんな感じのお話も含めて、トランペットや音楽についてのいろいろなことを毎朝7:30にTwitter(現 X)とフェイスブック「ラッパの吹き方」ページに「 #今朝の一言_ラッパの吹き方 」と題して掲載しております。ぜひご覧いただきたいですし、できればリポストやシェアなどの拡散をお願いいたします。

荻原明(おぎわらあきら)

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