カズオ・イシグロの小説の映画化「私を離さないで」は、とても好きでもう3度も見た。 これは、臓器提供用に作られたクローンの子供たちの物語である。主人公のキャシー・Hは優秀な介護人だが、ヘイルシャムという臓器提供の子供を育てる寄宿学校で育った。苗字がアルファベットなのも、複数クローンがいるかもしれないし、単に名前の区別をつけるためのなのか何かを暗示する設定だ。彼女は、トニーのことを寄宿学校時代から愛していたが、親友ルースが奪ってしまった。後に、3人は別れ別れになった。 キャシ
先日、買ったマルチプレーヤゲームを始めて知らない人とやってみたら、とてもエキサイティングで面白かった。 バロトラウマとは 私が試したオンラインマルチプレーヤゲームは、バロトラウマ(Barotrauma)というゲームだ。これは、複数の乗組員(5人くらい)が木星の衛星エウロパの海をミッションをこなしながら、旅をするゲームだ。人物の役職は、船長、医者、技士、整備士、警備員などがあり、それぞれ得意分野がある。ミッションは、物資や客を隣の基地の輸送したり、鉱物資源を調査したり、ビー
神谷美恵子の「いきがいについて」の備忘録 著者は、いきがいを失ったひとは、知性の面から言えば価値体系が崩れてしまっているために、ものの価値判断がつけられなくなっている。個々の具体的な事項を大きな文脈のなかでとらえることや、あたらいい事態に対処する方針をたてるというのような能力が失われている、と指摘している。 たしかにうつ状態の人が落ち込んでいて、価値体系が崩壊しているから、よけいに悪い方向に進んでしますのがよく見受けられる。 彼女は、自暴自棄になっている人の共通点として
最近、宋世羅の動画にハマっている。 その中でも「生まれつき」浮き沈みが激しい人の話、という動画面白く、気づいたところがあるので書いてみる。 世の中には、人生浮き沈みがある人とない人がいる。浮き沈みのあるある人は、転職を繰り返して、一つの仕事や会社で一生を続けることができない。一方、一つの会社で勤め上げ、あまり浮き沈みのない人生を送る人もいる。今までの日本社会では、後者の生き方がよしとされ、理想とされてきた。 宋世羅氏によると、浮き沈みがある人は生まれつき決まっているとのこと
自転車であるお寺を訪ねた。そこにはトイレがあって、こんな看板があった。 女性用トイレは婦人手洗なんだと思い、それなら男性用トイレは何だろうと行ってみると… なるほど、殿方と来たか。婦人と殿方で、英語で言えば、Ladies and Gentlemenという感じであろうか。昔の言葉遣いも面白いと思った。 フィンランドのサウナは男女混浴もある 男性と女性の看板で思い出すのが、昔行ったことのあるフィンランドでの出来事だ。ワーキングビザのようなもので、フィンランドの工科大学の学
FPSゲームにはまっていたこともあり、そこでいろいろな学びがあったので気づいたことを書いていきたい。 Apex Legendsとは 私がハマっていたのはApex Legendsという基本3人のチームで戦うバトルロイヤルシューティングゲームだ。3x20=合計60人で最後の生き残りをかけて戦う。レジェンドという個性的なキャラが26人ほどおり、それぞれ特殊なスキルを持っていて、プレイヤーはその中の一人を選んで、3人でチームを組んで戦う。 成功の後はゲームのやり方が変わる こ
サイクリングして、お寺で休憩した。梵字を見つけたので、写真に撮った。 これはウンと呼び降三世明王という意味らしい。 これは調べたけど見つからなかった。恐らくサンスクリットではahという文字だと思う。梵字ではアクと読むのだろう。 梵字は悉曇文字と言われ、神様の名前を一文字で表すのに使われた。護符的役割が多かったようだ。 大学院では、サンスクリットの授業を受けた。インドには2500年前に言語学の父と呼ばれるパーニニがいた。彼は高度に古典サンスクリットを分析した。その書はパ
フリーランスで働いていたが、プロジェクトが終了してしまい、次の仕事を探すこととなった。年齢も50代なので、かなり大変かなと思いつつも、働かなくては生きていけないので、仕事を探すことに。 私の有利な点と不利な点仕事を探すに当たって、参考のため、私のスペックの有利な点と不利な点を書こうと思う。恐らく私は普通のITエンジニアとはいろいろな点で外れているので、皆様の参考になるかどうかは分からないがとりあえず、リストしていく。 不利な点 年齢:50代なので、世の中的には働き盛りを
前から気になっていた映画があるので、紹介する。「マネーボール」という野球を題材にした映画だ。 データ×野球 主人公のビリーは、メジャーリーグ万年最下位の野球チーム・アスレティックスのゼネラルマネージャーだ。彼は、選手獲得のために他チームを訪問した時に偶然野球オタクのイェール大学卒統計専門家ピーターを見つけた。すぐに彼の考えの重要性に気づき、雇い始めた。ピーターの分析結果に基づいて人材を獲得し、見事リーグ優勝を成し遂げるという物語だ。 破格のオファーを断ったビリー 最後
最近、よく転職面談を受けている。企業としてはどのような人材が求められているのかなあとよく疑問に思う。果たして私は合致しているのかどうかと。 たまたま見た「成功する人の奥さんに共通していること…」という動画を見て、参考になると思ったので紹介する。 この中ではイイ女を定義しているが、これはイイ社員と同義ではないかと思わせるものがあった。イイ女の定義は3つある。 精神的に自立している人 意見を変えられる人 未来を共有できる 解説者の中野クンはチャラそうに見えるが意外と(す
読みたい本のリスト。記憶用のメモ書き。更新していく。 本は過去の偉人との対話であると言われる。料理に例えれば、本とは超一流のチェフが作ったフルコース料理である。ポテトチップやフライドチキンも美味しいがそれは芸術作品とは呼べない。ファーストフード並みの本ではなく、超一流の人が人生をかけて獲得した知恵がぎっしり詰まっている本を読みたい。 内容のある本は情報量もあり、読みやすいとは言えない。超一流の人が書いた一流の本は読む者にもそれなりの努力と能力を要求するのだ。超一流のフルコース
この言葉は、イギリス刑事ドラマの最終シーンのセリフだ。私はとてもこのシーンが好きなので紹介する。 どんな闇でもそれを奪えない 刑事モースというイギリスのドラマは、名探偵ホームズに並んでイギリスでは人気のドラマであるらしい。 このドラマは、新米のモース刑事とサースデイ警部が主人公である。サースデイ警部は父親のように時に厳しく、時に優しい。 紹介したいシーンは、狂った殺人鬼がサースデイ警部をコンサートホールの屋上におびき出し、殺そうとした所だった。モースは殺人鬼の狙いを見破
最近、自分の最大(もっとあるけど)の欠点は、言語化が下手だということだ。言語化の必要性は最近よくネットでは見かける。私はこの言語化という言葉を聞くと、はるか昔どこかで聞いたこんな故事を思い出す。 誰か出典を知っていたら教えてください。 さて、言語化の理由が願いを叶うことだとて、言語化となんでしょうか。 言語化とは明確化いろいろと言語化について調べていますが、小暮太一さんの「すごい言語化」という本でよく説明されている。小暮さん自身、言語化できずに仕事でいつも怒られていたので
「庭仕事の真髄」を読んでいて、面白い部分があったので、紹介する。 人は眺望と隠れ家の景観を好む地理学者のアップルトンは「生息地理論(Habita Theory)」という考えを打ち出し、その中で、人間は環境に関して「眺望」と「隠れ家」という要素の組み合わさった場所を好むという研究発表をおこなった。人は、外に開いていて監視することのできる「眺望」と安全を確保する「隠れ家」の要素が組み合わさった公園やサバンナのような景観を好むということだ。この傾向は文化の違いを超えて存在している
「庭仕事の真髄」を読んでとても感動したので、紹介する。この本は、精神医学者スー・スチュアート・スミスが箱庭療法を使って精神を病んだ人々を治癒していく様子を描いたものだ。私はこの本によって庭園と人間の精神が密接な関係性を持っていることに気づかされた。植物の持つメタファー的なものの見方が私の感覚にとてもフィットしてこの本を読む度に何か感動を覚えるのだった。 最初は、本書の一節「ライカース刑務所の試み」について書こう。ライカース刑務所では囚人たちが庭園で植物の育て方や世話の方法を
はじめてのNoteでの投稿です。Qiitaでエンジニア向けの記事を書いていましたが、Qiitaでは文科系寄りの記事はかけないので、私の日頃考えていることや気づいたことについて書いていきたいです。また、将来は言語学の専門家として世界中を旅したいので、そのための情報発信としてNoteを始めました。 やりたいことは以下の2分野です。両方とも分かりににくいかと思いますので、少し解説します。 一般言語学 世界には6000以上の人間が話す自然言語が存在します。英語などの一つの自然言