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マネーボールから...お金は本当に大事か

前から気になっていた映画があるので、紹介する。「マネーボール」という野球を題材にした映画だ。

データ×野球

主人公のビリーは、メジャーリーグ万年最下位の野球チーム・アスレティックスのゼネラルマネージャーだ。彼は、選手獲得のために他チームを訪問した時に偶然野球オタクのイェール大学卒統計専門家ピーターを見つけた。すぐに彼の考えの重要性に気づき、雇い始めた。ピーターの分析結果に基づいて人材を獲得し、見事リーグ優勝を成し遂げるという物語だ。

破格のオファーを断ったビリー

最後に、ビリーはその実力を認められ、ボストンのチームから破格の金額のオファーをもらう。しかし、彼はその申し出を断った。そこで映画は終わるのだ。私は長い間どうしてビリーがそんなにいい話を受けなかったのか納得が出来なくて、いつもそのことが心に引っかかっていた。

お金で動くのは危険

だが、最近その理由が少しずつ分かってきた。彼は高校時代、野球のスター選手だった。スタンフォード大学の入学が決まっていたが、チームからの熱心な勧誘を受け、大学入学を諦めた。彼は1位でメジャーリーグ入りをした有望株だったが、実際はメージャーリーグの壁は厚く、成績を残せずに去ることとなった。彼にはそんな過去があったので、映画の中でも「金で人生を決めたが、もうしないと誓った」と語っている。だから多額のオファーであってもそれに飛びつこうとせずに、現状にとどまり、仲間と家族のいるところでもう一度頑張ろうと考えたのだろう。

よく考えてみると私も2度ばかり、給料が少しだけ高いとか安定性が高いとかの理由で転職したことがある。その二回ともうまく行かず、長続きはしなかった。一般的に高い給与の方がよいと言われているが、実際はそれほどいいことはないのだと思う。ただし、こう言った経験は実際に経験してみないと本当にそうなのかどうかは本人しか分からないというのが本当のところだが。データを使って優勝しお金・成功を手に入れたのにお金はそれほど重要ではなかったという実に皮肉な映画だ。


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