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「思考力」の正体とは。(3min)

いまの子どもたちに必要で、それなのに身についていない子が多いと言われている「思考力」。
「考える力」と言い換えられることも多いけれど、そもそも思考力って何なのかをしっかり定義してくれているものは意外と少ない。

どんぐり倶楽部の糸山泰造先生はこの思考力を「複製(Copy)、移動(Move)、変形(Change)、比較(Compare)」の4つだとお話されていた。たとえば

10個の卵が入ったパックが6つあります。賞味期限内に食べきるのは難しそうなので、3パックはご近所さんにあげました。残りの卵のうち、1パックの半分はオムレツにして食べました。またケーキを作るのに卵を10個使いました。それでは残った卵は、最初の卵の何倍でしょう。

という問題があったとする。
この場合どう思考するかというと、まず10個の卵パックをイメージして、それを6つに複製する。
次にそのうち3パックをご近所さんのところへ移動させる。
そして1パックを半分に切り(変形させて)それを移動させたり、10個を移動させたり。
最後に、最初の卵の数と比較する。

これら4つの英語の頭文字をとってCMCCの法則とも言われていた。

なお、上記の例は僕が勝手に解釈したものなので、糸山先生の考えとは多少ズレているのかもしれないけれど、大枠はこのようなイメージだと思う。
(ご興味のある方はこちらからセミナーの動画を見ることができますので、是非ご覧下さい→ https://youtu.be/UhqDeMV_neo


だけど僕としてはもう少し広い意味で「思考力」という言葉を使いたい

現時点では、思考力は次の4つの力に分けられるのではないかと考えている。
それが「①理解力、②操作力、③判断力、④表現力」だ。

理解力とは、文章や絵図を読み取り、自分の中で明確なイメージ化を行える力のこと。国語における読解力もこれに含まれる。

操作力とは、先ほど糸山先生の思考力で述べたCMCC(複製、移動、変形、比較)のこと。

判断力とは、色々な操作手法の中からどれが最適なのかを判断する力のこと。

表現力とは、上の3つの力で導き出したことを他者に伝える力のこと。プレゼン力や伝達力もこれに含まれる。

僕が子どもたちを見ていて「この子は思考力があるな」と感じるとき、それは上の4つの力(あるいはそのいずれか)を上手に使えている場合である。

ちなみに糸山泰造先生は学力を「理解力、思考力、判断力、伝達力」の4つに分類されていた。しかしこれが僕が考える「思考力」という概念と非常に近かったため、思考力を「操作力」に置き換えて使わせていただいている。
(ちなみに僕の中での学力は、上で述べた思考力知識力の2つに分けられる)

子どもたちを見ていて「思考力が足りないな」と感じられる保護者さんたちは、理解力・操作力・判断力・表現力のどの部分が足りないのかをよく観察すると、解決の糸口が見つかるかもしれません。

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考えることが好きになれば、算数も国語もぜんぶ好きになる。すべての子どもたちに学ぶ楽しさを感じてもらうべく奮闘中。TRES代表。