【24カ国訪問記】(前編)ニュージーランド、ひつじが一匹、ひつじが二匹…
さやです。高3の春休み、ニュージーランドのオークランドに3週間滞在しました。
きらきら輝く海、海に浮かぶ白いヨット…まるで楽園のような美しい景色。
・羊>人間の国
私の受け入れ先であるクルージングのオフィスは、マネジャーらしき日本人男性と現地スタッフ数人。その日はご挨拶のみで、オフィスから徒歩20分ほどのホームステイ先に連れていってもらいました。
ニュージーランドの人口は約480万人、そしての羊の数は約2760万頭で、人口の約6倍もの羊がいるそうです。(直近のデータでは約5倍に減少しているそう)
・ホームステイ先で困惑
ホストファミリーは、60代らしきキウイ(ニュージーランド人の愛称)の旦那さん(G)と、30代のフィリピン人の奥さん(F)という年の差カップル。二人には子供はおらず、日本人学生からの日本人形や扇子などの贈り物が、キャビネットにぎっしり飾られていました。
清潔なベッドがある個室を案内してもらい、すっかり疲れて寝てしまいました。
夜、奥さんがつくった夕飯を食べてから、旦那さんがソファでテレビを見始めたので、近くに座って一緒に観ることに。
「なにかわからないことがあれば、なんでも聞いていいよ」とG氏。
毎晩テレビをつけると、同じことを言われるのですが、そのたびに私は困ってしまいました。
もう一つ困ったのは、水問題でした。一般家庭ではタンクに水を溜めて使っていて、使い切るとなくなってしまうので、とても貴重らしいのです。”シャワーを流しっぱなしにしない”などの注意点がありました。
奥さんから、「トイレも、毎回は流さないで」と言われてしまいました。
・過酷な肉体労働
最初、オフィスでの仕事はファックスを送信するなどの簡単なものでした。でもそれは私の語学レベルが低かったからで、本当は電話での予約受付を頼みたかったのだと思います。私はすぐに、ディナークルーズに使用したボートの清掃サポート業務に回されました。
その仕事を有償で行っていたのは、日本からワーキングホリデーできていた女性Mさん。彼女は朝出勤するとラジオをかけ、慣れた手つきでフロアのモップ掛けを始めます。その後、ごみの始末やトイレ掃除などして終了。
私も手伝いましたが、思った以上の重労働で、体中が痛くなりました。
そこからは、毎日ひたすらボート清掃。
お昼ごろに仕事が終わったら、フードコートでお昼を食べて、ホームステイ先に帰るというルーティンでした。
フードコートでも、英語ができないので、毎日同じサンドイッチを食べていました。
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