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ワインと美味しいご飯のアルザス地方 【コルマール/リボーヴィレ】

10/29~11/3の6日間、ドイツを飛び出してフランスのアルザス地方に行ってきました!目的はなんと言ってもワインと美味しいご飯です!!

アルザスはワインで有名な地域で、フランスの10大名産地の1つにも数えられています。さらに『フランスで最も美しい村4選』のうち2つが存在するほど美しい景色で知られています。フォアグラ、シュークルートの発祥の地など美食の街でもあります。

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厚くて濃厚なパテ (うまい!)

この6日間は毎日本当に楽しかったです。飲んだどのワインも本当に美味しいですし、レストランはどこもハズレ無しでした。なにより皆さんのホスピタリティが素晴らしい! 

フランスと言えばなんとなく日本人に冷たいイメージがあります。しかし、今回の滞在で出会った方々は本当に優しくて、丁寧で、今までのフランスのイメージがガラッと変わりました。

コルマール自体は知名度が残念なことに低く、情報が乏しいです。せっかく素敵なワイナリーがあっても、その村に行く方法が書いてある記事はほとんど見つかりません。 そんなの勿体ないです! この記事はできる限り細かく記載しますので、コルマールに行く際の参考になって頂けたら幸いです!


○ストラスブールからコルマールへの経路

コルマールへは国鉄に乗って行きます。ストラスブールから片道30分、10.20€ (約1,200円) とリーズナブルです。しかし、現地の券売機は操作が難しかったり英語に対応していなかったりと不便です。個人的にはSNCF (フランス国鉄) のチケット販売サイトの利用を強くオススメします!

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操作は非常に簡単で、Google Map同様行き先を入力するだけです (今回はStrasbourgColmar)。あとは出発の日付・時刻と個人情報を入力します。

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これで購入手続きは完了です!あとは乗車中に車掌さんからチケットの確認がありますので、アプリのQRコードを見せるだけでOKです。

また、このOuiは短距離のチケットにも対応しています。田舎の駅だと券売機が壊されていたりするので本当に重宝します。


○コルマールからワインの村へ

・リボーヴィレとリクヴィレの場合

コルマール中央駅から直通のバスが通っています!駅の西口にバス停が106番線と109番線の2つあります。ルートがやや異なりますが行き先は同じなので先に来た方に乗れば大丈夫です。106番の時刻表は下の写真の通りです。

読み方は少し複雑です。左の欄にあるのがバス停名で、バスは上から順に進んでいきます。私達はColmar Gare SNCFから出発します。

リボーヴィルへのバス-02

リボーヴィルへのバス-01

この場合出発する時刻は7:00, 7:40, 11:10, 12:10, 14:10, 16:10, 17:10, 18:10, 19:10の9つです。ただリボーヴィレ出発の終電は18:20なので注意です。むしろ、この村は居心地がすこぶる良いので宿泊を絶対にオススメします!ワイナリー巡りだと酔っ払っちゃいますしね。

バスの乗り方は非常に簡単です。バスの運転手さんにリボーヴィレ!と一言伝えるだけでチケットの金額 (4€ほど) を教えてくれるので、あとはお金を渡すだけです。私は3回使いましたが、どの運転手さんも本当に親切でした (おそらく私の人生の中で一番親切な運転手さんでした)。


○コルマールからカイゼルスベルグ

こちらもバスがあります。ただ私はまだ使ったことがないので調べただけの情報です。先程のリボーヴィレ行きの106番バスとは逆方向の、西口の南側にバス停があります。

バスは145番です。バスの時刻表も同じ読み方です。

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こちらの村のほうが観光では人気だそうです。ドイツ留学が決まったら休暇の際に行ってみたいと思います。


○リボーヴィレのワイナリー

アルザス地方のホームページいわく、この地域だけで900ものワイナリーが存在するそうです。Google Mapで確認すれば、1つの村あたり30以上のワイナリーが確認できます。こんなに密集してても数百年も続くワイナリーがあるわけですから、アルザスワインの人気が伺えます。

今回はその中でも3つのワイナリーに行ってきました。どのワイナリーも本当に素晴らしいところでしたので、詳しく感想を書いていこうと思います。

・Maison Trimbach

住所:15 Route de Bergheim, 68150 Ribeauvillé
営業時間 : 8:00~11:45, 14:00~17:30 (土日祝休み)

黄色いラベルで知られる、日本でも人気のワイナリーです。1626年創業、400年もの歴史を持つ大老舗です。アルザスワインはTRIMBACHなしでは語れません! 

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テイスティングは写真の建物の左奥に受付があります。中は荘厳な造りで、ドキドキしながらカウンターに立ちました。先に二組のカップルがテイスティングされていて、彼らの話を聞くだけでもすごく楽しかったです。

テイスティングできるボトルのメニューが渡され、その中から自由に飲ませて頂けます。中には1本数万円のものもあり、これも無料で飲ませてくれる太っ腹っぷりです。

来たばかりは緊張して味が分からなかったのですが、飲みすすめるにつれて場に慣れてきました。特にフランスのお兄さんとスペインのお姉さんのカップルが積極的に話しかけてくださって、緊張がほぐれました。受付の奥様と4人でテイスティングしながら、ブドウの品種だったり収穫年ごとのブドウの品質だったり、ワインについて沢山教えて頂きました。

また、こちらのおかげでGewürztraminerのことを知ることができました。アルザスでよく使われている品種だそうです。バラのような素敵な香りと、はちみつのような優しい甘みに完全に虜になりました。もちろん最後にはGewürztraminerのワインを1本買って帰りました。最高!

ちなみにこの品種の名前の由来は、元からあったTraminerというイタリアの品種をドイツ人が「Gewürz (スパイシー) だね」と話していたら、いつの間にか合体してGewürztraminerになったそうです。あと、Wikipediaだとゲヴュルツトラミネールという発音になってますが、フランスの方の発音だと「ギビュシュタミネー」でした。


Cave de Ribeauvillé

住所:2 Route de Colmar, 68150 Ribeauvillé
営業時間 : 8:00~11:45, 14:00~17:30 (土日祝休み)

二軒目のワイナリーです。バス停を降りて直ぐ右にあるので目立ちます。黄色の大きな建物で、中は博物館のようになってます。

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こちらのワイナリーはとにかくボトルの種類が多く、テイスティングするにもすごく悩みました。私は諦めて「甘い白ください!」とお願いしました。

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有名なピノ・グリから大好物Gewürztraminerまで色々飲ませて頂きました。というより止めないと永遠に出てきます。記憶では5杯ぐらい飲んでヘロヘロになってしまいました。また、地元のおばあさまが話しかけてくださって、なんだか嬉しかったです。

こちらのワイナリーはリーズナブルでありながらクオリティが素晴らしく、コストパフォマンスが抜群でした。荷物の制限さえなければ10本ぐらい買って帰りたかったです。


・Bott Frères

住所:13 Avenue du Gén de Gaulle, 68150 Ribeauvillé
営業時間 : 8:00~11:45, 14:00~17:30 (土日祝休み)

個人的にイチオシのワイナリーです。バス停から少し南に歩いたところにあります。こちらの若奥様がとっても親切で、居心地が良かったです。

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内装は照明が明るく、カウンターが低くてアットホームです。奥様の英語はとても流暢で聞き取りやすく、ワインについて沢山勉強させて頂きました。

先代の奥様含め、積極的に日本に訪れてインポーターさんに働きかけているそうですが、まだ日本には輸出されていないそうです (1銘柄だけはANAのビジネスクラスで扱われています)。いつになるかはわかりませんが、早く日本でも手に入るようになってほしいです。大好きなので。

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また、こちらではアルザス隠れ名物「Eau de vie」も頂きました。これはチェリーやベリーなどの果物からお酒を作り蒸留したものだそうです。私はチェリーのものを頂きましたが、癖が強すぎてほとんど飲めませんでした。でも黄桃のものはまろやかで香りがよかったです。せっかくなので、こちらも小さいのを一本買いました。

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書きたいことが多すぎて、ついつい長くなってしまいました。なにはともあれアルザス地方は本当にオススメです!

ぜひ皆さんもフランス旅行の際はアルザス地方へ!



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