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移住:南紀白浜の課題と思えるもの3:キャラクター展開など

2023年12月に和歌山県白浜町(南紀白浜)に移住しました。数ヶ月経ってみて感じている「町の課題」を書いてみます。課題解決に向けて微力ながら動いていきたいと思っています。非常に個人的感想/見解です。この町のPR施策ですが・・・

1, 流行りにのって「萌えキャラ」を・・・


温泉むすめ:白浜帆南美

泳げるらしい・・・

気が強くて落ち着きのない、跳ねっ返りなお姫さまむすめ。白浜の海岸のごとく白くて美しい肌とガラスのようにキラキラした瞳を持つ。 競争ごとが好きで、スポーツが得意な温泉むすめたちとしょっちゅう白浜のダッシュ対決をしている。


鉄道むすめ:黒磯しらら

JR西日本白浜駅/運輸管理係(駅員)

・人と接するのが大好き。愛情と思いやりにあふれた挨拶が好印象。
・地元の出身。家族親戚も多くが白浜駅周辺の役場や銀行など勤務先で、夏場はアロハ着用で業務している。
・動物が大好きで、一番好きな動物はパンダ。パンダのマスコットを使ったご案内は、子供たちに好評♪動物の駅長さんも好きで、会いに行くこともしばしば。

※名前の由来は京都〜新宮をつなぐ「特急くろしお」と、白浜駅から近い「白良浜(しららはま)」から。


イベントの告知に起用したり、グッズを作ったりとしていますが、話題にはならず、地元でも本気で「推し」たり「萌え」たりしている人にあったことがありません。
↓ こんな人がいないんです。

「温泉むすめ」も「鉄道むすめ」も全国展開している萌えキャラクター群のひとりなので、地元発で生まれたものではなく外からやってきたもの。思い入れが生まれにくい事情もよく分かりますが。

出現ポイントが少ない→一般への露出が少ない→認知度が低い→イベントの告知に寄与しない、グッズがそんなにありがたくない→人気が出ない という悪循環?

*地元の観光関係者に聞いたら「わざわざこの萌えキャラ目当てで来る人もいて、ホテル内に置いてある切り抜き看板と一緒に記念写真撮っている人も」との話です。地域外のマニアには知られているのかもしれません。だとしたら、もっと現地での出現ポイントを増やして、認知度や人気を上げるように活動したいですね。「痛車」も出現して欲しいなぁ。


2, 流行りにのって「ゆるキャラ」を・・・


しらぺん:「白浜町商工会青年部」のキャラクター

「白浜町商工会青年部」のキャラクター

しらぺんは、暖かい白良浜に住むシララー・ペンギンという妖精です。
しらぺんの顔は、白良浜海水浴場を空から見た形になっています。白良浜海水浴場からつきだしたポンポロ島がくちばし、左側が白良浜海水浴場、右側が湯崎地区になっています。頭には白浜町の頭文字、「S」の文字がついています。お腹の丸い部分は、白浜を代表する名勝「円月島」の海蝕洞を表現しています。白い右手は白浜町の発展を、緑色の左手は白浜町の自然保護を表しています。2013年に生まれたばかりですが、白浜町の商工業、観光・サービス業の発展、そして白浜町をPRするため頑張っています。

10年以上前から説明文を更新していなのがバレちゃいますね・・・


くえどん:「白浜観光協会」マスコットキャラクター

南紀白浜のマスコット「くえどん」は、お魚王国の国王の弟です😊 南紀白浜にご来訪の際は、クエをご賞味ください😊 【大好き南紀白浜プロジェクト】#大好き南紀白浜...

Posted by 南紀白浜観光協会 on Tuesday, November 2, 2021

クエピィ:南紀白浜温泉のマスコットキャラクター

「南紀白浜温泉」のマスコットキャラクター


エネゴン:白浜エネルギーランドのキャラクター

https://www.energyland.jp/enegon-profile

実はボク、白亜紀の恐竜なんだけど…今はエネランでエネルギー大使をやっているよ。温泉めぐりとチョコチップクッキーが大好きなんだ!!

すみれ(Smile):アドベンチャーワールドのキャラクター


白浜船長さん:白浜海底観光船(グラスボート)のキャラクター

優しいお顔に白いおひげがチャームポイントの「白浜船長さん」です。 普段はグラスボートの船長さんとして働き、地域のキャラクターさんと一緒に白浜町を盛り上げるためにイベントやお出迎えをしています。生まれも育ちも南紀白浜で、誕生日はお正月の1月1日。今年で63歳になりました。 大好物は和歌山県名物の真っ黒なあめちゃん。健康のためにも1日に3つまでと決めて毎日食べています。バックは南紀白浜のシンボル「円月島」の形をしています。

白浜海底観光船(グラスボート)のキャラクター

これが大集合して白浜駅や南紀白浜空港で観光客を出迎えることもあるようです。

正直言ってどれも微妙・・・。
日本中どこでも似たような状況なのかもしれませんが、「ひこにゃん」のような知名度も無いし、各団体がそれぞれ「ゆるキャラ」を作っていて、そんなに沢山必要なのかな、と。ペンギンはあちこちにいそうだし、パンダはゆるキャラ化が難しそうだし、「くえ」って何?と思われそう。
子供達が喜んでいればそれもいいんですが。

こういう地域キャラって本当に必要なのでしょうか?

3, 白浜町 観光大使


白浜温泉特別観光大使

プロボクシング元世界2階級王者の井岡弘樹さんを白浜観光大使に任命(2024年3月)

ブラックマヨネーズ吉田が白浜観光大使に就任(2015年7月)

白浜観光大使に渋谷天外さん(松竹新喜劇代表)、白良浜で任命式(2015年5月)


白浜温泉特別観光大使


観光大使とは、主に観光地や地域振興を目的として、対外的に自らの地域を広報する者のことをいう。主に都道府県、市町村の他、観光協会や商工会議所その他団体が設置、委嘱している
観光大使は二通りの選任・活動方法があり、通常、観光大使という場合には、その地域にゆかりのある芸能人または有名人、或いは地域に在住する若い女性の中からコンテスト参加者を公募し選考された者の中から、マスコット、イメージキャラクターとして一定の広報活動を委嘱されることが多い。

観光大使の活動は、観光大使制度の設置主体により様々であるが、概ね、東京他観光客の見込める大都市圏を巡業し当地の広報活動を展開する他、シンポジウムその他観光振興に関連する行事の出席が予定されているという活動が通常である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/観光大使

井岡弘樹の場合は彼とエディ・タウンゼントの物語が有名ですね。

白浜ではボクシングのトレーナー、故エディ・タウンゼント氏が選手と共に良く合宿を行いました。タウンゼント氏は名トレーナーとして知られ、ガッツ石松さん・赤井英和さん・井岡弘樹さんなどのボクサーを育てました。
白良浜には、故エディ・タウンゼント氏の記念碑が建っています。


4,PRとブランディング

南紀白浜(白浜町)でも、どの地方自治体でも行なっている「萌えキャラ(聖地化)」「ゆるキャラ」「観光大使」などを使ってのPR活動を熱心に行なっていますが、全体としてブランディングを統一するプロデューサー不在の印象です。どうも「まず手法」に走ってしまっているのかもしれませんね。

どうしても「観光地/ビーチリゾート/温泉地」としてのPRが中心で、そこには町、観光協会、温泉組合、商工会、各施設などが関与していて、メッセージ性に統一感がなく、せっかくの魅力が伝わっていない気もします。イベントでは井岡弘樹さんと「くえどん」と首長(夏場はアロハシャツ姿)が並んだりする場面がありそうですが、「チーム感」が無さそうですね。

結局キャラクターとか観光大使とのタレントさんは「アレといえばあそこ」という連想が湧かなければ機能しないので、色々なキャラクターとかタレントがいればいいというものでもないし。

南紀白浜(白浜町)としてのブランディングは「観光地/ビーチリゾート/温泉地」一辺倒ではなく、「セカンドハウス設置先候補」「ワーケーション先候補」「移住先候補」というもっと中長期の方向性もあるはずで、実際にそういう誘致施策も動いていますが、それはキャラクターとかタレントとかでのPRとは違う手法が必要ですね。

(この話も続きます、情報があれば随時アップデートします)

こんな展開案が提示されていました。

確かにメタバース空間とかにキャラクター達が住んでいたら、面白いかもしれませんね。着ぐるみだと会話出来ないけど、仮想空間なら会話して性格を深く知ることも出来るし。

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