「劇薬」トランプの代償
共和党にとってドナルド・トランプは、劇薬だったらしい。誰が対抗馬でも勝てないはずだったヒラリー・クリントンを降し、2018年中間選挙でも上院多数派を維持した。劇薬は効くときにはよく効いた。ところがその代償は、重く苦しい。
大統領を退任して3週間、一度は「トランプ追放」に傾いた党幹部も、支持者のバックラッシュに遭遇して、立場を反転。そうすると中道に近いグループが「あんな異常者に付き合ってられるか」と共和党からの離脱を模索。そうこうしているあいだに、重要なブレーンや支持者が離党を