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子どもの「遊び=学び」、「ゲーム」も4つのルールを決めて学習に【育児哲学#25】


【哲学】
遊びによって人は(…)
自己抑制の教訓に耳を傾けるようになる


◆フランスの哲学者・批評家・編集者
ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』引用


ゲームや試合などの「遊び」は、基本的に「勝利」を目指すのが前提だが、その中で思いがけない「敗北」を味わう経験にもなる。ルールに従うこと、チームメイトを信用することはもちろん、敗因の分析、次の勝利にこだわる努力や意思・・・。私たちは、「遊び」を通してさまざまなことを学ぶことができる。ときには思い切って、気の向くままに遊ぶのもよい。


昨日、子どもの誕生日でした!プレゼントの箱を楽しそうに開ける4歳になった息子の笑顔はたまらないですね。(その後、2時間ぐらいかけてプレゼントのLEGOを作り上げました・・・細かくてしんどいw)


子どもの発達スピードに合わせた遊びを用意

子どもは「遊び」を通して生きていく上でのさまざまな力を体に吸収していきます。

子どもが遊びから学ぶ力は、おもに次の5つがあります。

1.創造する力
2.感じる力
3.身体が成長する力
4.社会に適合する力
5.挑戦する力

他にも「コミュニケーション能力」「気を取り直す力」「自分が置かれている状況を判断する力」「努力」「忍耐力」「勇気」「集中力」などが遊びの中で学べます。

幼児期の子どもは成長のスピードがことなります。子どもの発達に合わせた遊びを用意してあげるとよいでしょう。

0歳
成長のスピードがとても速く、月齢ごとに発達のバラつきが目立つので、発達状況に合わせた遊びを取り入れたいもの。スキンシップや音遊びなどは、どの月齢でも楽しめそう。
1~2歳
人に興味を持ちはじめ、身近な大人のまねをするようになるので、ごっこ遊びはおすすめです。またこの時期はひとり遊びも楽しむようになります。自立する力を見に付けるための必要な過程なので、見守って好きに遊ばてあげましょう。
3~4歳
運動能力が発達し、体を動かす遊びが増えます。危ないからとむやみに止まらずに、安全を確保して見守ってあげ、必要に応じて手助けをしてあげるとよいですね。友達とも少しずつ 遊ぶようになり、コミュニケーション能力を身につけるようになります。
4~6歳
さらに集団での遊びを好むようになり、ケンカも増える頃ですが、相手の気持ちも理解できるようになってきます。友達同士で、ルールのある遊びを楽しめるようになります。


小学生の子どもは80%以上ゲームをしている

小学生になると、たいはんの子どもはゲームを遊びに取り入れます。平成26年の文部科学省の調査によると、「ゲームをまったくしない」という子どもは少なく、小学6年生では8割以上がなにかしらのゲームをしています。

ゲームは一般的に悪いイメージがあります。

「成績がさがる」
「依存症がある」
「視力がさがる」

それらの負のイメージから「ゲーム=悪」と考える親が多いですが、すべてはやり方の問題だと考えています。


「ゲーム」はルールを決めて「学習」につなげる

家庭用ゲーム機、スマホ、PCなどのゲームをするにあたって、まずはゲームをあたえる前に基本的なルールを定めましょう。

1.ルールは親子で話し合い最後は子どもが決める
話し合いの流れとして、まずは親の希望を伝えてください。一方的にならないよう、あくまで「希望」として伝えてください。コツとしては「目が悪くならないように、長くても1時間にしてほしい」「宿題を忘れちゃうかもしれないから、ゲームは宿題の後にやるようにしてほしい」など、「こうしてほしい」という希望です。その後、子どもの希望と調整して、最後にまとめた案を子どもに決めてもらいます。無理矢理ではなく、子ども自信が決めることでルールを守る確率がぐっと上がります

2.時間のルールは柔軟性をもたせる
たとえば、「平日は30分、土日は2時間までOK」「RPGは1時間、パズルゲームは30分」など、曜日やゲームのジャンルによって時間を変える方法があります。キリが悪くて時間が伸びた場合は、翌日の時間を前借りできるルールにしても良いでしょう。また、なぜキリが悪くて時間が伸びたのか?を説教にならないように子どもに聞くことで、ゲームへの理解をしめすことにもなりますし、お互いが納得できるルール作りができるでしょう。

3.場所のルールはなるべく見える範囲に
小学生の場合は依存症などのリスクを減らすためにも、時間だけではなく場所のルールを決めましょう。場所のルールは比較的守りやすいので、親の要望をだして「リビングでやる」「スマホゲームは親のいるところでやる」など家庭の状況に合わせてルールを決めましょう。家庭用ゲーム機ならばリビングのテレビに設置して、あらかじめリビングでしかできない環境にしておくのもオススメです。

4.守れなかったときのペナルティも一緒に決めて厳守する
大事なのはルールといっしょに、守れなかったときのペナルティも決めることです。こちらも子どもが主体で決めましょう。子どもの提案だと極端な内容もありますので、親の方からも「たとえば…」と例をあげて決めさせるのもよいでしょう。
制限時間を超えたら3日間はゲームやスマホ没収、2度目にルールを破ったら1週間没収、3度目は1カ月没収など、決めたらなあなあにせず、必ず実行しましょう。親が本気を見せて、決めたことは守り抜く姿勢を示し、しっかりとけじめをつけることが大事なのです。

※注意点が2つあります。
1.「すてる」「もうずっとゲームはしない」などの厳しいペナルティをつくる人がいますが、現実的なペナルティにして、子どもに「次からは守ろう」と反省でき、傷つかない内容にしましょう。最悪、トラウマになる可能性もありますので。
2.何度もルールを破ってしまうならルールの見直しをしてください。ルールに無理があるかもしれません。子どもの性格や年齢によって、精神論だけではうまくいかないこともあります。もういちど話し合い「本当はどうしたいのか」など、いっしょに考えてみましょう。

ルールを守れると、子どもは自信がつき、親もストレスがたまりません。


また、個人的にオススメなのは、いっしょに同じゲームを親もすることです。コミュニケーションも格段に良くなります。


まとめ

東大卒のプロゲーマーもいます。
eスポーツとして取り上げられているゲームもあります。
また、マインクラフトのような学習につなげられる優秀なゲームもあります。

「ゲーム」は「悪」ではありません。
「コミュニケーションツール」でもあり「学習ツール」にもなります。

それぞれの家庭と子どもに合わせた「遊び」で、生きていくための力を学んでいただければと思います。

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