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【小説メモ】コンビニ人間/村田沙耶香

※ネタバレなし。

あるライターさんのブログで書評を読んで、芥川賞受賞前から気になっていた作品。受賞直後くらいに読みました。

小説ほど極端ではなかったにせよ、普通がわからない主人公の姿に、幼少期の自分を見た気がしました。

何が普通かなんて、今でもよく分かりません。でももし飛び抜けたところがないということを普通と呼ぶなら、私は嫌になるくらい普通かもしれないとも思います。

作品を読めばきっと多くの人が、主人公と重なる部分を少しくらいは見つけるはずなのに、もし主人公のような人が実際近くにいたら、ほとんどの人がただの変人として扱うのだろうな……。きっと私も……。そんな風にも思いました。

普通って何なのでしょう。自分らしさって何なのでしょう。
普通とは何か、それについてあまり迷いがないことと、世界観が狭いことは限りなく似ていると私は思うのです。

普通とは?
それはきっと分からなくてもいいのではないでしょうか。

自分とは?
自分なら?
自分らしさって?

それが分かれば上出来で、欲を言えばその上で、他者にも不快感を与えたくない。それが今の私の望みです。

皆さんにとっての普通って、自分らしさって、何ですか?

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