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ひとつの恋の終わり

こんにちは、豆乳きな子です。
香港から日本に帰る飛行機でボロボロと涙をこぼしながら書くnote。(笑)

唐突ですが、わたしの小さくて大きな恋が終わりました。
“終わる“といっても、いきなり100が0になったり、色が色彩を失ったわけではなくて。時間をかけて褪せていく、決していつかゼロや透明になったりはしない、そんな感じ。


“失恋”と形容したくないのは、私はその恋を失ったわけではないから。むしろ、この恋からもらったものしか思い浮かばないのです。"別れた“という言葉が私たちにはあてはまらないのも、スキ。


これまでの恋を比べるつもりはないですが、一番素敵な恋だった。
“いい恋”というのは必ずしも、付き合うという決断をふたりでして、その恋人同士という関係を単に長く続けることではないと思う。。その恋が私にとってどんな意味を持つのか、これからも持ち続け得るのか。
友達や家族への愛情とはちがう、恋愛感情を抱いた相手に、その人がその人として存在していること自体をこんなにも美しく愛おしいと思ったことはなかった。
彼女に恋をしたことで、わたしは新しい自分に出会うことができたし、彼女を見逃していたらと想像するだけで怖くなるくらいに大きな意味を持つ出会いだった。だから、「好きにならなければよかった」なんて微塵も、思わない。


外国人で年下で、おんなのこ。
彼女を構成するそれらの肩書は私にとって重要ではないけれど、だからこそ私たちのストーリーに重みと彩りをもたせてくれている気がする。
恋のために国境を渡るなんて、素敵すぎるじゃないですか。(恋のもつ力は良くも悪くも、破壊的だと思う)


遠く離れた場所で生きてきたふたりが大勢の中で出会い、人生が交差してそして”わたしたち”になり、「どうか幸せでいてね、そしてこれからもよろしく」とお互いを尊重し恋から愛に形が変化したこと。
私にとっては奇跡でしかありません。


「そんな奇跡が起こる人生でよかった。
その相手が彼女でよかった。
そして、この恋を掴めるわたしでよかった。
ぐっじょぶ、じぶん。よくやったよ。」


心底、120%、そう思う。
もちろん、恋の終わりだから心はとってもとっても痛い。彼女との将来を願わなかったわけではない。
でも。彼女には私じゃなかった。私には彼女じゃなかった。ただそれだけのことだと思ってる。
そして、終わりに嘆く悲しむよりも、”ありがとう、愛しています”のほうが断然大きい。
本当はめちゃくちゃ心が痛い。でもそれよりも、天秤にかけられないほど、私のなかでは彼女へありがとうと、そして彼女に出会えて恋をした自分への感謝でいっぱいだから。

私たちが一緒にならなかった要因はいくつかあるけれど、それはそれで、タイミング然り、全てが意味を持っている。
それらの要因が存在しなかったらきっと私たちはそもそも出会えてないから、だから、いい。出会えたことから、お互いをスキになったこと、一緒にならないと決めたこと、たくさんたくさん話してお互いにお互いを大切に思っていると確認こと、私たちのストーリーがユニークで名前のつけようのない特別なものであることまで、全てがベストだった。


素敵な恋をありがとう。
この恋を構成するものぜんぶに、ありがとう。
素敵な恋を、その恋の終わりもぜんぶ、
抱きしめて歩いていくよ。
Love you.


2019.2.25 -長いp.s-
私たちのストーリーを振り返りがちはなわたしたちは、5日間の間でたくさんの思い出を振り返った。私が覚えていないことを彼女が覚えていたり、この物語を彼女も抱きしめてくれていると感じられた。そして、最後にハグをしてlove you と言い合って、ばいばいした。
あのハグにあなたの気持ちがこもっていたこと、驚くくらいに伝わってきて、とてもとても嬉しかった。痛いほどあなたの気持ちが伝わってきたから、姿が見えなくなった途端、絶対に彼女の前では泣くまいと決めていたものが抑えられなくなり、涙が止まらなくなった。
あなたは、どうだった?


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