天台青少年比叡山の集い

天台宗では子供の育成教化活動として毎年夏に２泊３日の比叡山研修「天台青少年比叡山の集い」を開催しています。

これは全国の天台宗寺院の寺族並びに檀信徒の家族へ向けてのもので、おもに中学生が対象。研修中には坐禅止観や勤行、諸堂巡拝（回峰行）などを行い、平和学習をし、食事作法、清掃作務の仕方などみっちり叩き込まれます。（詳細は公式サイトに）

コロナ禍で３年間実施が見送られてきましたが、2023年は久しぶりに開催。私も神奈川から参加する子供たちを引率して、先般、久しぶりに登叡しました。

根本中堂はまだまだ改修工事中。

最初は緊張の面持ちの子供たちも、２泊３日を終えると晴れやかな表情。建物の中では脱帽する、お堂に入るときは合掌して一礼する、など、大人の方でも心もとないマナーがしっかりと板について、さまになっています。

多感な時期の子供たちは打てば響くようで、精神的にグッと成長する様子に驚かされます。研修にはメリハリあり、お楽しみもあるので、リピーターになる子供が続出することからも、この研修の魅力が伺えます。

日本仏教の母山・比叡山は、日本の精神文化の根幹を築いてきた場所。そこで過ごす夏のひとときは、子供にとって生涯記憶に残る、かけがえのない研修となる筈です。詳しい参加方法、募集時期など、天台宗寺院の檀信徒の方でご関心のある方は、菩提寺へお尋ねください。

（副住職 記）