三角関数の人類史①〜起源は古代オリエント
他意はないのですが、ふと「三角関数(三角比)っていつごろからあるのだろう?」という疑問が浮かんだので、軽くリサーチしました。
直角三角形の角度と辺の長さの関係を扱う数学の領域が三角法です。土木建築や天文学に必須であるため、非常に長い歴史を持っています。
1595年、ドイツの数学者バルトロマイウス・ピティスクスが『三角法、あるいは三角形の大きさについて』という著作で、初めて「三角法」という語を用いたとされます。しかし、三角法にあたる考え方は古代バビロニアや古代エジプトにまで遡ります。
古代エジプトの三角法
現代の三角比は、次の図で求められます。
しかし、古代エジプトでみられた最も古い三角法では、下のような図を用いました。
図中の"crd"は、"chord"(弦)のことです。円周上の点から垂線を引くのではなく、弦の長さをもとにしていたのですね。
(続く)
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