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『蘭学事始』からクイズをつくってみた【問題編】

 江戸時代にオランダから入ってきた学問(主に医学、天文学などの自然科学)を蘭学といいます。
 オランダの解剖書を訳して『解体新書』を出版した杉田玄白は、晩年に『蘭学事始』を著し、日本における蘭学隆盛のきっかけと、『解体新書』出版までの顛末を記しました。翻訳の苦労を示す「フルヘッヘンド」の逸話などは有名ですね。

 さて、この『蘭学事始』の前半には次のようなくだりがあります。

 其頃より世人何となく、彼國持渡りのものを奇珍とし、總て其舶來の珍器の類を好み、少しく好事ときこえし人は、多くも少くも取聚て常に愛せざるはなし、殊に故の相良侯當路執政の頃にて、世の中甚だ華美繁華の最中なりしにより、彼舶よりウエールガラス〈天氣驗器〉、テルモメートル〈寒暖驗器〉、ドンドルガラス〈震雷驗器〉、ホクトメートル〈水液輕重清濁驗器〉、ドンクルカームル〈暗室寫眞鏡〉、トーフルランターレン〈現妖鏡〉、ゾンガラス〈觀日玉〉、ルーブル〈呼遠筒〉、といへる類ひ、種々の器物を年々持越し…(略)

『蘭学事始』上之巻より

 相良侯、すなわち遠州相良藩主・田沼意次が政権にあった頃の時代は華美が好まれ、舶来品が人気を博したことが述べられています。

 ここで列挙されている西洋の品々は、いったい何のことかイメージできるでしょうか?

①ウエールガラス〈天氣驗器〉
②テルモメートル〈寒暖驗器〉
③ドンドルガラス〈震雷驗器〉
④ホクトメートル〈水液輕重清濁驗器〉
⑤ドンクルカームル〈暗室寫眞鏡〉
⑥トーフルランターレン〈現妖鏡〉
⑦ゾンガラス〈觀日玉〉
⑧ルーブル〈呼遠筒〉

 答えはこちらです!


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