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中東にある「奇妙な飛び地」の話

 地図上でみつけてしまうと、なんとなく気になるのが「飛び地」です。

 ヨーロッパにあるロシアの飛び地、カリーニングラードなどが有名ですね。

 中東のアラビア半島にあるオマーンとアラブ首長国連邦の間には、珍しい「二重飛び地」があります。

オマーンの飛び地

オマーンの地図(Wikipediaより引用)

 アラビア半島南東部にあるオマーン。目立つのは、ホルムズ海峡に面した飛び地「ムサンダム特別行政区」です。
 よく見ると、その間にも小さな飛び地があるのに気づきませんか? アラブ首長国連邦の内部にあるオマーンの飛び地「マダ」です。

飛び地の中に飛び地?

(Wikipediaより引用)

 さて、上図が「マダ」の拡大図。内部にさらに国境線があります。実は、ここはアラブ首長国連邦に属する「ナワ」という集落です。正確に言うと、アラブ首長国連邦の構成国シャルージャ首長国の一部です。

 つまり、アラブ首長国連邦の領内にオマーンの飛び地領土があり、そのオマーンの飛び地領土の中にアラブ首長国連邦の飛び地領土がある、というわけです。


※地理ネタは他にもあります。


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