「湖の中の島の中の湖の中の島」のお話
アメリカとカナダの国境には、五大湖と総称される湖があります。このうち、スペリオル湖に次いで2番目に面積が大きいのがヒューロン湖です。その面積は59570㎢で、日本の中部地方(60231㎢)に匹敵します。
ヒューロン湖の面積は世界で4番目ですが、変わった記録も持っています。ヒューロン湖に浮かぶマニトゥーリン島は、「淡水湖に浮かぶ島として最大」です。その面積は2766㎢。沖縄本島(1204㎢)より余裕で大きく、択捉島(3167㎢)と国後島(1489㎢)の間の大きさです。
マニトゥーリン島には、さらに珍記録があります。島としてかなり大きいので、島内に複数の湖があるのです。「湖の中の島の中の湖」ですね。そのうち、マニトゥー湖は面積104㎢で、「湖の中の島の中の湖」として世界最大です。猪苗代湖(103㎢)と同じくらいの大きさです。
(マニトゥーリン島)
話はまだ終わりません。マニトゥーリン島には別にミンデモヤ湖(約39㎢)という湖があり、トレジャー島という面積約0.4㎢の小島が浮かんでいます。このトレジャー島は、「湖の中の島の中の湖の中の島」として世界最大と言われています。「言われている」なのは誰も確かめないからでしょう。
(トレジャー島の位置)
ややこしくなったと思うので整理しましょう。
「湖(ヒューロン湖)」
の中の
「島(マニトゥーリン島)」
の中の
「湖(ミンデモヤ湖)」
の中の
「島(トレジャー島)」
というお話でした。
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