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小説 ひだまりの丘

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こちらは小説になります。 連載方式でアップしていこうと思います。 婚活や妊活について、セキララに触れる表現もありますのでご注意ください。 スキ♡いただけると更新の励みになります…
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#体調不良

ひだまりの丘 11

ひだまりの丘 11

デリバリーが届くのが早いなと思いつつ、ドアを開けるとそこには蒼ちゃんがいた。
「なんか、紫のSOSが聞こえた気がして」
この人はエスパーか。
気づけば、わーっと涙が頬を伝っていた。
私は泣きたかったらしい。

蒼ちゃんは、理由も聞かず玄関先で私が泣き止むまでぎゅっと抱きしめてくれていた。
どうして、この人は自分でもわからなかった気持ちを察するのが上手いんだろう。
バンドをしている様子をみていると誰

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ひだまりの丘 10

ひだまりの丘 10

病棟では、なんとなく私に対するスタッフの風当たりがきつくなったように感じた。
報告や相談の数が減り、こちらをみてはひそひそとうわさ話をしているようだった。
表立って、反抗されることはないが皆よそよそしい。
おそらく、石井さんが噂を流しているのだろうと思った。
彼女は人一倍仕事をして、他の人の仕事も手伝うので受けが良いのだ。

一方、管理職は目の敵にされがちである。
「なんなの。あの人たちの態度。良

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ひだまりの丘 12

ひだまりの丘 12

仕事は辞めようと思った。
休みの間、ずっと考えていたことだった。

否、ここ最近そういった思いはあったのだ。
蒼ちゃんのおかげで、自分がどれだけ身体的にも精神的にも限界だったのかもわかった。
照子先生がクリニックを開き、働ける場所を用意してくれた安心感も大きい。
人間関係や居心地の悪さは変わりそうもなく、照子先生までいなくなると同期は有紀子だけになる。有紀子は同じ主任という立場から、今後も同じ病棟

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