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【読書記録】公式SNS中の人が明かす企業ファンのつくり方

こんにちは!とすけ(https://twitter.com/tosuke09)と申します!
普段はデジタルマーケティングの支援会社でコンサルをしています。

仕事をしていて自分自身が疑問に思ったことや日常的にインプットしたことを中心に発信しています!

今回は下記の書籍の読書記録です。

こんな方におすすめ
・SNSでのコミュニケーション手法に興味がある
・SNS起点での企画事例を知りたい
・SNS運用の心構えを知りたい

この本で紹介されている「中の人」

セガ、東急ハンズ、キングジム、井村屋、タカラトミー、タニタの「中の人」がTwitterの運用に関する考え方を存分に語られています。
みなさんもこれらの企業のアカウント1つはフォローされているのでは?
各企業ごとに個人的に学びになったポイントをまとめていきます。

セガの「中の人」から学んだポイント

①アカウントの役割を明確化すること
セガさんの場合はゲームごとのアカウントなど、アカウントが複数存在しているそうです。そんな中、今回の「中の人」はセガとしての公式アカウントを運用されているそう。
なのでゲームの公式アカウントとは異なる役割を意識されているそうで、「ゲーマー」だけでなく「ゲーム好きのライト層」を意識しているとのこと。
具体的には「E3」というゲームの見本市の投稿の際に、「E3に来ています!」だけで終わらせず、「E3ってこんなイベントだよ」というところまで意識的に投稿しているそうです。しかも「E3(イースリー)」と読み仮名つき。
ライト層が読んで理解でき、かつより深くゲームに関わっていくための接点としての役割を意識して投稿されていることが非常に学びになりました。読み仮名まで意識して投稿されているとのことでまさに「コミュニケーションは細部に宿る」だなと。目的とターゲットによってここまでコミュニケーションを意識して変えているのか!と学びになりました。

②フォロワーの「知っていること」をうまく取り入れる
セガさんが秋葉原に5店舗目のゲーセンをオープンされる告知投稿の事例が印象的でした。
秋葉原に「セガのゲーセンが多いこと」はユーザにとって既知の事実。これをうまく利用して単純に「5店舗目オープンです」と告知するのではなく、「さすがに5店舗目はないよね?」→「やっぱりセガでした!」というコント風の投稿をしたり、半ば自虐的に「秋葉原セガマップ」を作成して5店舗目を告知したり。ユーザがあるあると思っていることにうまく乗っかって投稿することで話題を作る方法はとても参考になりました。

https://twitter.com/SEGA_OFFICIAL

東急ハンズの「中の人」から学んだポイント

①中の人ではなく「そばの人」
東急ハンズの「中の人」が意識しているスタンス。東急ハンズの場合、ハンズでしか買えないアイテムが少ないため、「Twitterでよくみかけるハンズで買ってやるか」を目指いしているそう。そのために、東急ハンズの場合は一方的な情報発信ではなく、お客さんの求める情報を提供することを心掛けているそうです。
商品紹介なども一辺倒の内容ではなく、自分で商品を使い、自分の言葉で臨場感のある投稿を心掛けているそうです。
使ってみないとわからないことも多々ありますし、「あ、こんなアイテムあるんだ!こんな使い方できるんだ!」と思わせる投稿の数々はさすがです・・・

https://twitter.com/TokyuHands

キングジムの「中の人」から学んだポイント

①雑談でフォロワーとの関係をつくる
キングジムさんは一時期、告知宣伝系の投稿をせずにフォロワーとのやりとりなどコミュニケーションや雑談的な投稿ばかりをしていた時期もあったそうです。勇気がなくてなかなかマネできないですね・・・笑
ただ、その時期があったからこそ、キングジムとのつながりを作れたのでは?と考えられているそうです。
たしかにキングジムさん、正直言ってまったく知名度のない会社さんだったと思うのですが、Twitterでよくみる企業アカウントとして最近は社名もよく聞くようになりました。
これはきっとフォロワーとの関係性があってこそ。テプラなどちょっと地味な商材ですし、ほっておいてユーザーの集まるアカウントではないと思うので、関係構築のたまものなんだろうと思います。今では営業先でも「Twitterみてます」といったポジティブな話題があがるそう。
SNSでの直接的な効果を追い求めずに成功された例だと思います。
社内で特定のSNS投稿やブログ記事を共有するなど、目には見えない拡散が重要という話も最近ありますが、まさにその先駆けなのかもしれません。

②あるあるを利用
キングジムさんの投稿はとにかくおもしろい、みていて楽しいです。
セブンイレブンの「きみのプリン」にテプラで「お前のじゃない」と貼っている投稿なんかはセンスの塊。。みているだけで勉強になりますw

https://twitter.com/kingjim

井村屋の「中の人」から学んだポイント

①初めてみた人にどう思われるか?を意識する
井村屋さんは話題になりやすい企業アカウント同士の絡みをよくされている印象ですが、「1~2回のやりとりで終える」ことを意識されているそう。
理由は、事情を知らない人からすると企業同士で長々と絡んでいるのは奇異に映ると考えているからだそうです。(たしかに・・・)
内輪での盛り上がりになりすぎないよう、どう見られるか?を意識して運用されている姿勢はとても勉強になります。

https://twitter.com/IMURAYA_DM

タカラトミーの「中の人」から学んだポイント

①フォロワーとの交流第一!
タカラトミーさんはフォロワーさんとの交流を大事にされているそうで、リプライを最優先に運用されているそう。
そんなフォロワーさんとの交流の結果が見事に爆発した「告知お助け隊」の事例はすごいの一言。
130個の新商品の告知(5分に1個告知しないと追い付かないw)をフォロワーさんに代わりに告知してもらうというとんでもない企画(笑)
実際に300件以上の告知投稿があったそうです。。あったかい。。

タカラトミーさんはとにかくTwitter内容や企画がおもしろいアカウントなので、投稿をみるだけで学びになります!

https://twitter.com/takaratomytoys

タニタの「中の人」から学んだポイント

①10年後のファンをつくる
タニタさんはメイン顧客が若者ではないため「10年後のファンをつくる」くらいの時間軸でタニタを好きになってもらうことを意識して運用されているそうです。しっかりとSNSの立ち位置を決めて、運用されていることが超有名アカウントになっている理由だなと思います。
また10年先までを考えた取り組みは往々にして後回しにされがちだと思いますが、そこを継続的にやり続けていることはすごいことだと思います。

②本当に好きなことを熱量をもって発信する
「何がウケるか」を考えこみすぎずに好きなことやものを熱く語るようにしているそうです。それにより同じものが好きなフォロワーさんとの距離が縮まったり、偶然の出会いで企画が立ち上がったりと予想外の反響が得られたそうです。企業アカウントだからといって個性を消さずに運用されているのが印象的でした。

https://twitter.com/TANITAofficial

最後に

意外と長くなってしまい、話し言葉と書き言葉がまざったりと雑文になり失礼しました。。
6つのアカウントからの学びを書きましたがすべてのアカウントにおいて「明確な運用方針をもっている」ことが共通のポイントだと思います。
「何のために誰に向けて、SNSを運用していくのか?」、哲学をもって運用されているのがとても印象的でした。
きっとこれらの企業さんも最初から意図していたわけではなく、運用する中でその哲学を見出していったのだと思います。
個人のSNS運用においても非常に参考になるなと思いましたのでSNSでのコミュニケーションに興味のある方はぜひ書籍を読んでみることをおすすめします!

最後までお読みいただきありがとうございました!

今後もビジネスパーソンのよくある疑問や専門分野のマーケティング関連の情報などを更新していきますので、ぜひ「スキ」や「フォロー」いただけると嬉しいです!

Twitterもやっていますので、こちらもよろしければぜひ!
https://twitter.com/tosuke09

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