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まんが日本昔ばなし風 ”おじけ”と”ゆうき”の勇気のお話

坊やよい子だねんねしな~/いまも昔も かわりなく/母のめぐみの子守唄/遠いむかしの物語り~♪

朗読:市原悦子さん風

むかしむかし、とある村に、リスクを極端に恐れる若者 ”おじけ”がおった。

彼は ”安全第一”をたいそうに重んじていたそうな。

ある日、隣村で素晴らしい仕事の話があり、”おじけ”に声がかかった。

しかし、彼は新しい環境でのリスクが高いと考え、断念した。

そのうち、気立てのよい娘があらわれ、結婚の話が持ち上がった。

しかし、結婚生活のリスクを恐れた”おじけ”は、結婚を断念した。

やがて村の生活に飽きると、旅に出たくなったが、

事故のリスクを恐れて踏み止まった。

”おじけ”は無難な日常生活の中で年を重ね、やがて人生の終わりを迎えた。

そして、死に際にこう呟いそうじゃ。

「世の中にはリスクが沢山あり過ぎて、やってみたい事が何もできなかった。」

その時、全てを見ていた天使が地上に降りて、”おじけ”にこう言った。

「人生そのものがリスクなんじゃよ。

リスクに挑戦することなく、つまらない人生を送ってしまったな。

行動するリスクと、何もしないリスクを常によく比べるのじゃぞ。

しかし可哀そうじゃ。では、もう1回だけ人生をご褒美してあげよう。」

そして、二回目の人生では、「ゆうき」という名前を授かったそうじゃ。

彼は、引きこもっていることがリスクだったと心から後悔していたから、

次の人生では、

行動する時に起こるシナリオ(すごく楽しいこと、うまくいかないことの二択)

何もしないで過ごすシナリオ(安全だが、つまらない生活の一択)

をよく比較した。

行動することで、あまりに危険なことは、彼の性分で避けた。

しかし、つまらない生活を死ぬまで続けた途方もない後悔を思い出し、

多くの場合、失敗を恐れず、すごく楽しいことを経験することを選んだ。

そして、一人だけでは楽しむのはもったいないから、

日本中の多くの民を、巻き込んでいった。

彼は1回目の人生で味わいそこねた、

楽しい、楽しい人生を、誰よりも味わったとさ。

そして日本中で、いつしか、彼のことを「行動お化け」と呼ぶようになったんじゃ。

ではまたの機会に、誰かのお話をさせていただくとしましょう。

リスクを取って、有意義な人生に挑戦していく素晴らしさをご紹介しました。

皆さんは

”おじけ”の人生がよいですか?

”ゆうき”の人生がよいですか?

写真:ゴールデンウィークでご機嫌な”くぅちゃん”

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