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描かれる過程から魅了されるスプレーアートの世界

梅雨も開け始め、夏日の日も続いています。
先日、日比谷公園で行われていたフェスに友人と参加しました。
その時に出会った「スプレーアート」についての記事になります。

スプレーアートの世界

皆様は「スプレーアート」をご存じでしょうか。

スプレーアートとは、缶のスプレーを使って絵を描くアート技法です。

様々な道具を使ったテクニックによって、惑星・ピラミッド・木・ビル・海などリアルに表現します。

油絵やアクリルで筆を使って描く元来のアート技法ではなく、日用大工で使う缶のスプレーを紙や板に直接吹き付けて幻想的かつダイナミックな絵を描くきます。

日本スプレーアート協会より引用

私が公園を歩いていると、音楽に合わせてキャンバスにスプレーを吹きかけている方がいらっしゃいました。

https://www.instagram.com/fighter_sprayart/

幾つか出来上がった絵もありましたが、お客様からのオーダーを聞いてから、インスピレーションで描いていく様です。

その方は黒く塗りつぶした上に、絵具を塗り、更にスプレーを吹きかける。
時には紙を使って線を描き、更に色を加えて行く。
そして数分後に出来あがったのは、素晴らしい絵画でした。

草原

正に目を見開く感動の瞬間でした。

描いた先までも見る視野

次に別の方が絵をオーダーされていました。
アーティストの方は「縦と横はどちらが良いですか?」「どこに飾りますか?」と、描く前にいくつか質問をされていました。
さらに「海や山、好きな場所はありますか?」「昼間と夜、どちらが良いですか?」など、細かな条件まで聞かれていて驚きでした。

綺麗な絵を描くというだけでなく、どんな場所に飾られ、どんな時に見られ、見た人にどんな気持ちになって欲しいのかまでを考え、その想いを1枚の絵にするのです。
これがプロのアーティストなんだと感動しました。

描く過程でストーリーを語る

この絵が完成するまで・・・

次にあるご夫婦がオーダーされました。
最近ご結婚されたご夫婦で、実は幼馴染との事。
しかし学生の時は疎遠になり、社会人になって再び交流し結婚されたという事でした。

それを聞いたアーティストの方が、お二人の”物語”をアートにされたのです。

幼い子供が離れ、それぞれの時間を過ごし、そして結ばれる。
描いている間、まるで映画を観ているかの様な素敵な時間でした。
お二人にとって、更に思い出深い絵となった事だと思います。

結果を創り出すまでの過程にある物語

描いた絵だけでなく、その創作過程をも作品の一部として贈る。
芸術の新たな一面に出会えた様に感じました。

出来上がったモノだけでなく、その過程にも目を向ける。
また創り出すその瞬間に立ち会う。
そうして初めてわかるモノがある。
これは芸術に限った話ではないと思います。

そこにある結果を創り出すまでに、どんな努力をしてきたのか、どんな行動をしてきたのか。
そこには沢山の”物語”があると思います。

そんな物語にまで心を配れる人間でありたいと、学んだ経験でした。

ぜひ機会があれば、スプレーアートに触れてみて下さい。

ではでは☆


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