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読んで書くこと、そして人生とアート

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読書や文章作成に関する本の感想や、自分なりの読書に対する考えのようなものをまとめていきます。人生とアートを本で語れるようになりたくて。 人間の思考について突き詰めていくと「言語… もっと読む
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サンジョルディでオースティンの傍系を頂いたことに今ごろ気が付いた

サンジョルディでオースティンの傍系を頂いたことに今ごろ気が付いた

振り返ってはじめて、自分が何を頂いたのか気付くこともある。

遡ること2023年4月23日。この日は「サンジョルディの日」と呼ばれ、「本を贈る日」とされている。そしてこの日に本を贈るイベントが開催された。

このイベントで、私は『十二国記 月の影 影の海』という本を頂いた。まず自分で買わない本だった。

読むとなかなか面白い。読みやすさもあってすぐに続刊を読む進めることができた。『十二国記 月の影

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2021年に読んで良かった本

2021年に読んで良かった本

もうすぐ2022年も1/4が終わろうという時になって、ようやく2021年に読んだ本を振り返ります。いまさら感もありますが、たまに振り返ってニヤニヤするのは私なので、自分用に記録を付けておきます。

2021年はコミックを除いて63冊を読了。そのうち雑誌を除いて★5つ(最高の1冊!)が7タイトル、★4つ(ぜひまた読みたい)が23タイトルでした。一昨年まで100冊程度の読了ペースだったのが、大学院在籍

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2020年に読んで良かった本

2020年に読んで良かった本

 「振り返り」って、強く印象に残ったものだけを取り上げると薄っぺらくなりがち。そこで、一年で読んだ本を振り返ると、もう一段深い振り返りができますよ。というわけで、2020年に読んだ本を振り返ってみました。(無料で公表するのは恥ずかしいので、あえて有料で。)

 2020年はコミックを除いて79冊を読了。そのうち雑誌を除いて★5つ(最高の1冊!)が9タイトル、★4つ(ぜひまた読みたい)が28タイトル

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[更新] 引きこもりがちな今こそ、旅に出よう。コミックで。

[更新] 引きこもりがちな今こそ、旅に出よう。コミックで。

【2020年3月20日更新しました】

昨今、なかなか旅に出るのが難しい。ましてや海外旅行は避けた方が良い。そんな訳で、何かと引きこもりがちな2020年の日本の春ですが、春だからこそちょっと旅に出たい気分だったりします。

そんな時にお勧めしたいのが旅行コミック。タイミング良く、くまーるさんの『くまーるの冒険 第1巻 パリ編』がnote版で発売にすることができました。(※)

このコミックでは、く

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過去に読んだ、未来本を思い返してみる

過去に読んだ、未来本を思い返してみる

 今から10年前、21世紀が10%経過したところで「これからの社会はどうなるんだろう」と思った自分がいた。そして、自分で勝手に「未来について語った本を読んでみる」プロジェクトを5年くらい続けたことがあった。

 あれから10年後の2020年2月11日。東京都文京区で開催された「読書会フェス」に参加した時のこと。

 ある読書会セッションで、なぜか神田昌典さんの『2022――これから10年、活躍でき

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2019年に読んで良かった本

2019年に読んで良かった本

 2019年も終わりますね。読んだ本で1年を振り返るのも一興かと、実験的に、私が2019年に読んで個人的に気に入った本を紹介してみます。
(無料で公表するのはちょっと恥ずかしいので、あえて有料で。)

 昨年に「2018年に読んで良かった本」をごく一部の人と共有したところ、主観的な内容にも関わらず意外と好評でした。お互いに過去1年で気に入った本を紹介し合うのもなかなか楽しいものでした。というわけで

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このつぶやきは見ることができません。

ヘーゲルと六ペンス

ヘーゲルと六ペンス

ある視座を与えられると、もう、そう見るのが自然に思えてしまう。それこそが哲学の力であるし、歴史を変えてきた力の源泉とも言える。

この、"哲学の力"を再認識できた本が、竹田青嗣さんの『哲学は資本主義を変えられるか』。ヘーゲル哲学を基本に、近代国家の視座を与えてきた哲学が分かりやすく再構成されている。納得感の高さが「ポスト資本主義は、反資本主義ではない」という主張に説得力を持たせている。

「一人ではできないことをチームをつくって成し遂げて、その達成感・充実感を味わいたくはないかい?」

「一人ではできないことをチームをつくって成し遂げて、その達成感・充実感を味わいたくはないかい?」

タイトルの質問が相手の仕事観を知る良いリトマス試験紙になると、前回のエントリに書いたところ、ちょっとした反応があった。

https://note.mu/toshimitsuhara/n/n13486dff7e71

タネ明かしすると、質問の回答を分類して仕事観を知ることができる。分類ごとにどのような対応を取るか工夫することにしている。

回答1.「私にはチームを与えられていない」「私は悪くない」

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