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ヨット&大海原編 エッセイ

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海は世界へつづく路。 潮のにおいが肌身に沁みる、ヨットと大海原に関するエピソードです。
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茶木寿夫(ちゃき としお)の「人生冒険物語」シリーズ まえがき総集

茶木寿夫(ちゃき としお)の「人生冒険物語」シリーズ まえがき総集

イントロダクション好奇心があれば、何事も面白い。
あの峠の向こうには何があるのだろう・・・、それと同じく自分の人生には、この先何があるのだろう! どんな世界が開けるのだろう・・・と思うとワクワクした。

結果として、私の好奇心は7つのことに向いた。
それは、アルペンスキー、モータースポーツ、飛行機パイロット、ヨットセーリング、乗馬の5つに加え、ジャーナリスト、国交省の運行管理者講習会の講師の7つで

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「助けて」・・・SOSとメーデーの違い

「助けて」・・・SOSとメーデーの違い

今頃にして、SOSとメーデーの違いが分かりました。
結論は、SOSは無線電信(モールス符号)で助けを求める救難信号、メーデーは無線電話で(音声)で助けを求める救難信号である。

■SOSSOSは助けを求めるものとは知っていたが、それは何の略語か?・・・と思って調べると、実は何かの略語ではなく、
モールス符号の「・・・(S) ‐ ‐ ‐ (O)・・・(S)」という注意を引きやすい組み合わせとしたもの

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自慢の父に、「烏の反哺《からすのはんぽ》」いまだ及ばず

自慢の父に、「烏の反哺《からすのはんぽ》」いまだ及ばず

父は昭和5年(1930年)に自動車の運転免許を取った。それはトヨタ自動車が出来る3年前だった。戦時中はガソリンが無いので、木炭車も運転した。

そんな父のもとへ、今からおよそ60年前、警察官が二人訪ねてきた。
そして「運転免許展を開催するので、木炭車の免許と、大型2種の免許を借りたいのですが、お願いできませんでしょうか」と言った。
もちろん貸し出した。そんな父を誇らしく思った。

父は、若い頃から

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陸海空 ヨーロッパ交通見聞録 (2015年時点)

陸海空 ヨーロッパ交通見聞録 (2015年時点)


プロローグ
2015年の夏、縁あって知人のヨットに誘われ、地中海にクルージングに行った。航海中ヨットで食べる米を7㎏担いで勇躍旅立った。

行先はイタリアとフランス。具体的にはローマを経て、イタリア・サルディーニ島へ飛行機で入り、そこからヨットでフランスのコルシカ島へ渡たり、さらに北上しようというものだ。サルディーニ島は四国位の大きさで、その北にあるコルシカ島は四国の半分の大きさ。地中海のほぼ中

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ジョン万次郎と咸臨丸に学ぶこと

ジョン万次郎と咸臨丸に学ぶこと

私はかねがね「免許と実力は別」と思っている。
だから講習会等で機会あるごとに、そのことを伝えてきた。そうしないと危ないからである。

私は船も操船する。飛行機も操縦する。自動車の運転もする。
自動車はラリーコース設定で全国の山岳部を走り、国際ラリーにも出場した。
だから、自然界では自分の能力が、生死を分けることを身に沁みて感じている。

そして最近、ジョン万次郎が咸臨丸に乗りアメリカまで行った記述

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