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今宵はあえてストロングスタイルで。石井玄『アフタートーク』の写経ノートにノート写経する作業がようやく完了を観たから本題はそれ一本で。

銀英伝参りは豪快なまでに順調に遅れている。
 それでも風雲編のバーミリオンも佳境のあたり。ちょうど
中区切りで吉岡平の解説に触れた写経ノートを探すもすぐに
見つからず。
 逆に周辺視野の部分にもあたる本の写経ノートが発見
出来たのでそれを援用しつつ、折り返しまでは読もうと。

9784062735810 講談社文庫

連城三紀彦や水野良との対談、川原泉の文庫解説などが収められていると。


石井玄『アフタートーク』の写経ノートにノート写経する
作業がようやく完了を観た。

クレーンゲームメンタリストの「ロマンティック浮かれモード」はどうして目を覆うくらい聴いていられないんだろう。|torov|note

とっかかりの引用例はまずこちらの記事に突っ込みました、
がそれ以外の部分もある程度述べられそうなので、今宵は
それが軸になるかと。


 結構石井玄(ひかる)の源泉を辿るとデバッガの思考が
随所にあるところが興味深い。

バイトの内容は「ゲームのデバッグ」。ゲームをテストプレイ
してみてバグを見つけて報告するバイトだ。大学時代・ニート
時代、ゲームをいくらやっても平気だったので、このバイトにしてみた。

石井玄『アフタートーク』(KADOKAWA,2021.09)p120

 ま、個人的に興味深い言うキャラとしては昔々アニメ化
もされてた『女神候補生』というアニメでメガネを少し
クイッと上げながら出てくるメガネキャラのクレイ・クリフ
・フォートランなのですが。
(口癖が「ほう、それは実に興味深い」)

昔掲示板で書き込む時に使ってたクレイ・クリフ・フォートラン

朝川朋之のこのOPもカッコイイ。

テレビアニメ版のクレイ・クリフ・フォートラン役を
演じたアンクル・ボムの吉野裕行もまた松戸へ行って
「スパロボ」のデバッガやってた経験があるから、そこから
観た視点の何かはやはり持っているのだろうなと。



基本的には弱者の位置に立たされたところからの目線を
ちゃんと持っているのがやはり素晴らしい。
 でなければこの一節にはならない。

「死ぬな」と言われても響かない。
でも「生きてていい」と思えると、これ以上なく救われる。

石井玄『アフタートーク』(KADOKAWA,2021.09)p110

で、そんな目線のスーパーサイボーグ玄ちゃんの初期に
おける現状把握は流石に目利きとしてよく判断出来てる。

 取り組み始めて気づいたことは、オールナイトニッポンの
パーソナリティのパフォーマンスは高いこと。構成作家は
一流の人が揃っていること。そのおかげで番組はちゃんと
面白いということだった。
 つまり、番組を活かすも殺すもディレクター次第。
 いかにしてその面白さを広げていくかが課題だった。

石井玄『アフタートーク』(KADOKAWA,2021.09)p067


それに応対した成果に関しては巻末の佐久間宣行PDが
明確にこう回答している。

 石井くんがオールナイトニッポンのチーフディレクターに
なったあたりから、番組間の横のつながりが出来た気がして
います。パーソナリティ同士がお互いのことを楽しく話題に
するような空気が出来てきて、オールナイトニッポンが面白く
なってきたなと感じました。一緒に番組をやっていたときも、
石井くんは打ち合わせ中に他のパーソナリティの話をして
くれるので、自然と情報共有出来ていたように思います。
ぼくがラジオ好きだから話してくれただけかもしれませんが。

石井玄『アフタートーク』(KADOKAWA,2021.09)
解説 TVプロデューサー 佐久間宣行 p286

ここだけが上手く廻っている事実の源泉はまあこのあたりの
リンケージにあるのだろう。

石井玄『アフタートーク』の写経ノートにノート写経する作業がようやく完了を観たから本題はそれ一本で、と題して今宵はストロングスタイル一本で
お送りいたしました。

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